日本のこれから~若者の就職難
NHKの番組、「日本のこれから~若者の就職難」。

新卒就職難をテーマにした関係者によるディスカッションであり、関係各層の論客がなかなかいい感じのディスカッションをしていました。2時間番組のようですが、まだまだ議論は続けられたでしょう。途中からみたのですが、知人がわんさか出てました。

この中で、リクルートエージェントの海老原さんが、中小企業を就職ターゲットに入れることを推奨されていましたが、まさにこれは国家を上げてやるべきテーマです。

これには何点か、ポイントがあります。
もちろん若者の安定志向という流れはあるのでしょうが、そこに議論を落ち着かせては思考停止になるだけです。もう少し発展的にとらえてみたいと思います。

まずは、法政大学の上西先生が話されていたことが新鮮でした。ちょっと違うかもしれませんが、記憶を辿ってみるとこんな感じです。

「企業の人事や大学のキャリアセンター等が、やりたいことは何かということを学生に求めるため、学生は狭い経験と知識から、消費者目線で仕事(会社)を選択してしまう、その結果、消費財、しかも有名企業路線に向かいがちだ。知的好奇心のない学生には、中小企業を選択するのは難しい」。

そうです、まさに知的好奇心がキーワードかもしれません。宮本先生は「すべての若者に職業教育を」とお話されていましたが、職業教育みたいな合目的的なものではなく、小学校から「知的好奇心」を育てることができれば、日本は復活するかもしれません。

2つ目は今の就職プロセスについて。
リクナビ、毎ナビのようなネット就職活動をどう変えていくか。中小企業はこれにとてもではないけれども乗れません。エンジャパンあたりでやっとです。ほとんどの中小企業はとても高価でリクナビ、毎ナビでは、ろくな採用広報はできないでしょう。是非、リクルートや毎日コミュニケーションズは、大手企業から得る採用広告費用を原資にして、中小企業には無償で採用広報の場を提供してはどうでしょうか。素晴らしい企業だと社会から称賛されるに違いありません。

3つ目はやはり親の存在。
私も大学3年生の親ですが、大企業就職を強く求める親の気持ちはちょっとわかりかねないところがあります(もちろん、わかるところもあるんですが)。
親の世代の多く人は、社会のパラダイムが変わってしまったことを体感できていません。また、変わってしまったことをネガティブにとらえ過ぎている人もいるのでしょう。

そしてもう1つ、世界における日本のポジジョンの低下の問題があります。大企業でろくなプロフェッショナリズムも発揮せずに1500万円をもらっているお父さんからみると、子供が年収300万円の企業に就職して深夜まで頑張ることには理解できないでしょう。でも、そうしないと国際競争に勝てない国になっているのです。そんなお父さんが退出すれば、5名の若者が就職できるのですね。複雑な国になっています。

そういう意味では、4つ目としては、やはり企業規模による賃金格差の問題は大きいです。しかし、これはやり方次第では克服できることです。

いずれにしても、何をセーフティネットと考えるかで、この問題の捉え方は大きく変わってきます。

中小企業のテーマだけですでにかなり長くなりました。

番組の中で1人の大学生が「自己責任の押し付けだ」という発言をしていましたが、社会に出ればもっともっといろんなものを押し付けられますし、まさに社会は自己責任で成り立っているものです。最後に勝間さんがいったとおり、競争しているのは就活生だけではありません。社会は熾烈な競争の場です。でも、大学生がこんな気持ちになってしまうだけの問題が、間違いなく今の就職活動にはあるのです。これは何としても打破しなければなりません。

こういった議論が、草の根的な運動にきっと続いていきます。
今回、参加していた人たちには、各分野でのオピニオンリーダーが多数います。それに呼応する人もたくさんいるでしょう。ツイッターでの議論も活発でした。きっと変わっていきます。日本はそこまで馬鹿ではありません。

最後に司会者が高校生参加者2人に意見を求めましたが、非常に素朴な感想を言っていました。「自分をもっと成長させていかないといけないんだな」「挨拶とか礼儀とかは学校で勉強していく中で学んでいくことが本当なんだ」。ちょっと素朴で出来過ぎという感じもありますが、こんな高校生に期待したいです。

そう、難しくものをまだ考える必要はありません。

もっともっと書くことがあるのですが、またいずれにと思います。
海老さんの「営業大学」構想なんかも、素敵だと思います。

《2010年12月25日》 突然、大掃除になり終わりません。大掃除といっても、一年間でたまった書籍と、資料をどうするかというのが基本。部屋が紙で埋まりつつあります。本当にデジタル社会なんだろうか。


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