クライアントは一段低い位置にいるため、力が弱く、支援者は一段高い位置にいるため、強力である
昨日、紹介したシャイン先生の「人を助けるとはどういうことか(原題:HELPING)」の中で、支援者とクライアントの位置関係の話があります。

「そもそもどんな支援関係も対等な状況にはない。クライアントは一段低い位置にいるため、力が弱く、支援者は一段高い位置にいるため、強力である。支援のプロセスで物事がうまくいかなくなる原因の大半は、当初から存在するこの不均衡を認めず、対処しないせいだ」(69ページ)。

昨年はキャリアカウンセリング協会のスーパーバイザー養成講座であれこれ建設的な苦悩をしたのですが、この要素は非常に重要です。キャリアカウンセラーは、当人が望む望まないにかかわらず、クライアントに比較して一段高いポジションにいてしまいます。しかし、経験の浅いカウンセラーはこの感覚がよくわかりません。わからないのならばまだいいのですが、困ったことに中にはこの感覚が好きだという、カウンセラーには最も向かないタイプの人も、GCDFホルダーになってしまうケースがあるのが現実です。

一段低いポジションにいるクライアントは、カウンセラーに嫌われたくないのです。カウンセラーに期待しているのです。カウンセラーを恐れているのです。そんな感情から出る言葉は、正しい言葉ではありません。だから関係構築が大切なのです。そして、関係構築をするためにも、クライアントの本当の課題を一緒に探し整理するためにも、シャイン先生のいう「控えめな質問」は大切です。

安易な支援は、クライアントの低いポジションをさらに下げることもあります、両者の関係を固定化してしまうこともあります。このことは明らかに依存関係を招きます。そして、真の解決から遠のくことを意味します。

支援者に求められるのは、クライアントのポジションを高めことです。そのために傾聴をし、控えめな質問をし、信頼関係を構築します。その先にしか自律的に意思決定と行動ができるクライアントは生まれません。

人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則人を助けるとはどういうことか 本当の「協力関係」をつくる7つの原則
(2009/08/08)
エドガー・H・シャイン

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《2011年1月6日》 夜に大阪に移動。東京駅まであと数100メートルというところで京浜東北線がストップ。東京駅のホームで火災で消火中とか。すぐ消えるものと思っていたのですが、結局40分近く缶詰になりました。そろそろと東京駅まで移動し、最初の車両だけホームに到達。全員が車両の中を歩いて、先頭車両から下車をしました。いい経験です。



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