『上司が部下に対して「なんべん言ったらわかるんじゃ」と言ったら、これは上司の敗北宣言であって、「言う」と「伝える」の違いをその上司はわかっていないのです』(「リーダーシップは自然体」増田弥生・金井壽宏著 199頁)。
増田さんの話を聞いた上で金井先生が語られている部分ですが、まさにコミュニケーションの本質ですね。 『コミュニケーションとは、自分の思いが相手に正確に伝わり、それが相手の具体的な行動につながって、ようやく完結すものだと私は考えています』(同198頁)、増田さんも語っておられますが、コミュニケーションが成り立ったかどうかを決めるのは発信側ではなく、残念ながら受信側なのです。ですから、発信側はどうやれば相手に伝わるかを良く考える必要がある、つまり相手をまずはよく理解することが必要になります。そのためには良い聞き手になる必要があります。 もしかすると、個人がまったく自立していない時代は、上司が「言う」=「伝わる」だったのかもしれません。これはマネジメントの世界です。上司の職務権限で部下を服従させて働かせるという構図が効率的で効果的だった時代です。職務権限というのは、上司になれば自動的に付与されるものですから、上司は楽ですね。 今や、マネジメントの世界からリーダーシップの世界へと世の中が変わりました。新しい価値を生み出すためには、上司に服従する部下ではなく、自立した部下が必要なのです。そのために、上司にはリーダーシップが求められてきたのです。リーダーシップというものは、上司になっても自動的には付与れませんから、今の上司は大変なのです。 《2011年1月20日》 午後から人材発達支援塾。4社の発表というか悩みを共有、徐々に素敵なコミュニティ化しています。懇親会半ばで退席して品川駅から、新幹線。ただいまは名古屋です。 ![]() ![]() ![]() ↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を
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