fc2ブログ
ラーニングイノベーション論~あなたが変われば 人が変わる 組織が変わる
慶應義塾大学丸の内シティキャンパスのラーニングイノベーション論第3期の案内が出ています。

2009年から始まった東京大学の中原教授が完全担当される講座。そして事務局は世界の事務局Hさん。思いのある方には絶対にお薦めの講座です。ちなみに私は2009年度の1期生です。期を超えての交流が生まれている点、SNSが上手にそれに活用されている点、単に講座では終わらないのが魅力の講座です。

期を超えての交流と書きましたが、参加者はいずれも越境学習のつわものであり、自然に学びがつながっているところもあります。これが素敵です。

第3期のカリキュラムをみると、またまた新たな仕掛けがされています。まずはDIDがカリキュラムに入っています。これは有志の別企画で昨年実施しましたが、この部分をみると参加者がカリキュラムを変えていったわけですから、すごいです。あと、何となく中原先生自身の露出度も高まっている感じですね。守島先生のご都合がついたのも良かった。あと、実践者の日もあるし。

この講座、終わってからも本当に考えさせられています。
比較的、というかとっても環境に柔軟な自分としては素朴な疑問を投げかけられることに実は弱い……、この講座ではそんな素朴な自問のシャワーを浴びた気がします。でも、そんな素朴な問いに大切なものが宿っているんですよね。

この講座のサブタイトルは「あなたが変われば 人が変わる 組織が変わる」です。そういえば、ホッピー社の石渡社長の著書は「社長が変われば会社が変わる」でした。でも、社長でなくてもそれはできるのですね。

しかし、別に自分は組織を変えるため、他者を変えるために、変わろうとしているわけでもありません。組織のために自分があるわけではないのはいうまでもありません。でも、自分も変わらずに、他者に、組織に変われ!と思うほど傲慢なことはありません。そして、自分を変えるほど、その組織や他者が自分にとって大事な存在であるのか、という大切な問いもあります。


では、HPのプログラムを転載します。

『ラーニングイノベーション論~あなたが変われば 人が変わる 組織が変わる』
プログラムの概要
企業人材育成のあり方が、今まさに「変革」の時期を迎え、人材育成が組織や職場のニーズ、経営戦略の実現、ひいては企業変革にいかに貢献できるかが問われています。

本プログラムは、

1. 学習理論、動機理論、戦略人事の基礎知識を理解する
2. 最新の企業人材育成のトレンド(現場・支援/イノベーション・場/信頼・内省)を知ることによって、「自社にフィットした人材育成のあり方」を見いだし、プランニングすることをめざします。
さらに自らも企業人材育成プロフェッショナルとして学び、成長し、変革する主体であることを認識し、自身や自部門の仕事をどう変革し、今後どのような新たな役割を担っていくべきなのかについても考えます。

進め方
「講師の話を聞くこと」だけを目的とせず、参加者自身による「1.聞く」「2.考える」「3.対話する」「4.気づく」「5.他者に学びを語る」「6.やってみる」という6つの学習活動を循環しながら進行します。

セッションの内容
Session1-1
イントロダクション:働く大人の学びを科学する
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]

[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
プログラムの目的と意義を明確にし、働く大人の学びについて解説する。

Session1-2
経験学習とOJT研究の現在 ~働く大人が学ぶメカニズムを探求する
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]

[ゲスト講師]松尾 睦 神戸大学大学院 経営学研究科教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
不確実、不安定、そして矛盾に満ちたビジネスの世界では、机上の学びだけではなく、現場でのオン・ザ・ジョブ・ラーニングを通した経験知の獲得が、大きな効果を発揮する。人が他者との関わりや経験から学び、成長するためには何が必要なのか。経験からの学習メカニズムとともに、学習を促すOJTのあり方を考察する。

Session1-3
「大人の学び」ワークショップ
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]

[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
LEGOブロックなどを活用したワークショップで、大人と子どもの学びの違い、大人の学びの本質を考える。

Session2
日本型戦略人的資源論とはなにか
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]

[ゲスト講師]守島基博 一橋大学大学院 商学研究科教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
企業の競争力や組織能力を高めるには、中長期的な観点による人材育成が重要であり、企業目標の達成という「経営側の視点」とともに、社員の意欲を維持し、継続的な学習をモチベートするための「働く人の視点」も必要となる。今、働く人の成長と戦略達成をどう連動させ、組織全体の競争力を強化していくのか、組織と社員の共生をめざす戦略人材マネジメントを考える。

Session3-1
ラーニングピクニック:やる気をひきだすマネジメント ~社員自ら考え創るわたしたちの働く場
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]

[ゲスト講師]矢部輝夫 鉄道整備株式会社 常務取締役経営企画部長
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
新幹線の車両清掃・整備などを行う鉄道整備株式会社では、『さわやか、あんしん、あったか空間の創造』をキーワードに、「自ら考え、自ら実行する」社員の育成を行っている。多様な経験や社会背景を持つ社員のやる気をいかに引き出し、自らが働く場を創りあげることができるのか。実際に東京駅構内の“働く場”を見学し、そのマネジメントについて考える。

Session3-2
働く大人の動機論 ~「想い」の集積が「会社との一体感」を生む
[ファーストトラック:働く大人はいかに学び、成長するのか]

[ゲスト講師]豊田義博 リクルートワークス研究所 主任研究員
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
人が学び、変化するために欠かせないのは、その原動力となるモティベーションの存在である。人材育成の立場からみても、社員のモティベーションを高めることは組織の利益に大きく貢献すると考えられる。モティベーション理論の基礎を解説し、社員のやる気を高める誘因となる組織へのコミットメントを考えるとともに、会社と個人双方に幸福をもたらす「会社との一体感」はいかに形成されるのかを議論する。

Session4
知識創造理論の現在 ~知識創造をめざす場のデザインとは
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]

[ゲスト講師]妹尾 大 東京工業大学 大学院社会理工学研究科 経営工学専攻准教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
社会人の学習や教育への関心が高まる一方で、いかに働く大人の学びの場を再編成するのかについては未だに議論が尽くされていない。働く大人が知識を生み出す場はどのように創り出すことができるのか、ワークプレイス(環境)とワークスタイル(行動)の両面から議論する。

Session5-1
ラーニングシアター:身体をつかって学ぶ ~体験! インプロビゼーション(即興演劇)
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]

[ゲスト講師]高尾 隆 東京学芸大学 芸術・スポーツ科学系音楽・演劇講座演劇分野准教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
身体を使った学びには、私たちを取り巻く序列関係や権威関係を容易に逆転したり、平等の関係をつくり出す効果、そして、ロゴスから私たちを解放する効果がある。近年、研修の一つとして注目を集めているインプロビゼーション(即興演劇)で、身体を使った学びを体験する。

Session5-2
ラーニングイノベーターに聞く! ~アクションプランのそれから
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]

[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
研修終了時に作成したアクションプランは、実際に現場、日常において実行しないことには意味をなさない。しかし、実行するにはさまざまな障壁が存在し、困難を伴うことも事実である。過去の参加者が作成したアクションプランをもとに、実行する際の苦労や悩み、その後の進捗や成果、新たな課題などを共有する。

Session6
ネットワーカーとしての人材開発部門のあり方
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]

[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授ほか
一つの部門で人材開発が完結しない今、人材開発部門はさまざまな部門を巻き込みながら、人が成長するプロセスを進めていく必要がある。ゲスト講師が人材開発部門の変革を行った経験を語るとともに、ネットワーカーとして組織プロセスを構築し、社内外に信頼されるパートナーとしての人事組織・人材開発部門のあり方について考える。

Session7
プロセス・コンサルタントとしての人材開発部門のあり方
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]

[ゲスト講師]金井壽宏 神戸大学大学院 経営学研究科長・経営学部長・教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
企業にとって、そこで働く人は大切であり、人を育てなければならないことは明白である。学びたい、成長したいと願っている人は多いが、問題は、そういった人たちを誰がどのようにサポートするかである。
人を支援するとはどういうことか。プロセス・コンサルテーションの視点から、いま人事組織・人材開発部門に求められている役割を考える。

Session8
ラーニングピクニック:オープンな対話が信頼を生む ~ダイアログ・イン・ザ・ダーク
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]

[ゲスト講師]金井真介 ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン 代表
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
暗闇の中でさまざまなシーンを体験するワークショップ「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。日常では体験することのできない空間ならではの行動、対話から、視覚以外の感覚の可能性を実感するとともに、人と人との関わり合い、つながりについて考える。
※ワークショップ体験は別途日程の設定となる場合があります。

Session9
職場の学びを科学する
[セカンドトラック:人材育成のトレンドと事例]

[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
人は、職場でどのような他者とかかわり、どういった支援を受けて成長するのか。どのような組織的特徴をもった職場であれば人は成長することができるのか。人が成長する職場とそこでの学習について探求する。

Session10
学びのイニシアチブは企業か個人か
[ファイナルトラック:未来をつくる]

[ゲスト講師]長岡 健 産業能率大学 情報マネジメント学部 教授
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
自ら成長したいと願う人が、きっかけをつかむ「場」や「他者との関係」を持つことの意味を改めて考えるとともに、働く大人の学びと成長を企業はどうサポートしていくのかを、個人と組織双方の視座から議論する。

Session11
“成長するしかけ”を創る
[ファイナルトラック:未来をつくる]

[ゲスト講師]曽山哲人 株式会社サイバーエージェント 取締役 人事本部長
[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
成長する社員・会社をつくるためには、社員が生き生きと働き、働きがいを感じることのできる風土を醸成することが求められる。そこにはさまざまな"しかけ"が必要であり、同時に人材育成の役割を再定義する必要がある。成長する社員をつくり、経営成果につなげるために、人材育成として何をすべきかを考える。

Session12
これからの人材育成を考える ~企業内人材育成家の挑戦
[ファイナルトラック:未来をつくる]

[講師]中原 淳 東京大学 大学総合教育研究センター准教授
最終課題の発表・講評を行い、プログラムをふり返るとともに、これからの人材育成のあり方、そして自身の人材育成プロフェッショナルのチャレンジについて考える。参加者全員が、人材育成のプロフェッショナルとしての変革・挑戦に腹をくくるセッションとする。


《2011年2月26日》 なんか急速にフェイスブックが一般的になってきてますね。日々、友達申請のペースが上がっています。こうなるとどう使い倒すかですが、まだ道筋が作れていません。

ビジネスブログ100選
blogram投票ボタン  
↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を

関連記事
スポンサーサイト



【2011/02/26 23:51】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<キャリア・アドバイザー養成講座アドバンス~キャリア・アドバイザーとしてのさらなるレベルアップを図る | ホーム | 感情労働化する社会の中で>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://jqut.blog98.fc2.com/tb.php/1161-052a70f1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |