まなざしの再構成
先週のイブニング・ダイアローグ。

「交流」「対話」「アンラーン」がキーワードとなるこの会も第8回、今期最後の会となりました。産業能率大学の長岡先生のキャラクターが前面に出た、素晴らしい会です。人事関係者の勉強会、飲み会というのは昔から多いですが、ここのところそれがさらに増加し、もはや行きたいなぁと思うものにすべて行くのはどうあがいても不可能な状況、そんな中でもとっても大事にしたい会の1つですね。

さて、冒頭の長岡先生からの語りの中で、「アンラーン」に対して新たな日本語訳を適用されていました。

「アンラーン」はもともとわかりにくい概念です。

日本語では「学習棄却」と堅くいったり、「学びほぐし」とやまと言葉でいったりしてきました。

「学びほぐし」というのは、ヘレンケラーが使用した「unlearning」という英語を哲学者の鶴見俊輔さんがこう翻訳したのがこの言葉の始めだと聞きます。英語を知らない者からみると「unlearning」の反対は「学ばないこと」じゃないかという気がしますが、そうではなくある種の批判的思考による「学習棄却」こそが「unlearning」になります。ただ、「棄却」を「ほぐす」としたのが秀逸だなと感じていました。

今回、長岡先生が使った日本語もやまと言葉です。

それは、「まなざしの再構成」。

とても甘い香りのする言葉です。さらにはそれが「熟練の獲得」と対語で使われています。すなわち、「熟練の獲得からまなざしの再構成へ」という乗りです。

「自分自身が埋め込まれた状況から一歩抜け出す、日々の仕事のルーティーンとは距離をおく、無意識にとっている自分の考え方・振る舞い方を見つめ直す」

以前、長岡先生は「職場でも研修でもない、自己啓発とも違う、《学びほぐし》のための《サードプレイス》」の大切さを語られていました。いうまでもなく、イブニング・ダイアローグもそんな場です。ただ、よくよく言葉をとらえると「学びほぐし」よりも、「まなざしの再構成」の方が、相当に能動的であり、相当に範囲も広く感じられます。サードプレイスでほぐすだけではなく、再構成する、そして再構成したからには何か新しいことをやるんだからね、きっと、という感じが伺えます。

ここのところ、学びブームとでもいっていい状況が続いていますが、学びが自己目的化することが懸念され、自分にも戒めていました。でも、学びは何よりも楽しむ必要もあります。このあたり、学びを問い直す切り口をいただいた気もしています。

《2011年3月10日》 【ちゑや】的な動きをしている6社が集まって「場」作りを考えつつも「場」を考える会。これゃ、凄い人達です。


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