内定者教育について③~社会に出るにあたって必要な最低限のパスポート
一昨日・昨日の続きで、HRカンファレンスでの「内定者教育」についてのお話です。細かく振り返りませんので、詳しくは一昨日昨日のブログを読まれてから、ご覧いただけると良いかと思います。書き出すとなんでこうも長くなるのでしょうか。

昨日は、「社会に出て最初にぶつかる3つの壁」の説明に終始しました。

「社会に出て最初にぶつかる3つの壁」

①リアリティ・ショックの壁
②曖昧な基準の壁
③多様な価値観の壁


これらは入社初期までに何とか乗り越えさせてあげなければならず、ある意味、ここを乗り越えるまでは新入社員教育をつかさどる人事の責任だと思っています。ただ、最近では「社会に出て最初にぶつかる3つの壁」以前につまずく内定者・新入社員が少なくありません。

学生の子供化という側面からいえることもあるでしょうし、社会の即戦力化欲求の強化の側面からいえることもあるでしょう。ただし、そこをとやかく分析する気はありません。この2年間、採用・入社教育の現場にいて「社会に出て最初にぶつかる3つの壁」以前につまずく要素を「社会に出るにあたって必要な最低限のパスポート」としてまとめてみました。

「社会に出るにあたって必要な最低限のパスポート」

①笑顔と元気な挨拶
②ビジネスマナー
③最低限のPCスキル


残念ながらといっていいのか、これらが今の「内定者教育」のメインになります。「壁」に比較すると、スキル的であり、表面的な話ばかりです。しかし、これがクリアできていないと社会を構成する9割以上の組織では通用しないのが現実です。

「①笑顔と元気な挨拶」については、世の中がますます「新入社員とは元気なものだ」というステレオタイプを強化しているので、新入社員側としては防衛上対処が必要になっています。また、新入社員を守り育てる人事担当者としても、ここの部分を担保しておいてあげないと配属先に快く受け入れられません。でも、確かに大切ですし、新たな組織に入ったのであれば、意識してほしいことではあります。そう素直に考えればいいことです。

「②ビジネスマナー」は以前であれば入社してからでもよかったのでしょうが、ニーズが明らかに早期化しています。学生気分の抜けない新入社員というのは、昭和の頃であれば許容されたレベルであっても、今はなぜかなかなか許容されません。この部分については世の中の価値基準が少し変わってしまったように思います。ですから、入社式よりも前に仕込んでおく必要が出てきました。ただし、内定時期にただビジネスマナーの講義・実習をやっても絶対に浸みこみませんから、先輩営業との同行体験と組み合わせて実施するのがお薦めです。実際に先輩と一緒に客先に出るという目標があれば、実習への取り組み具合もおのずと変わってきます。

「③最低限のPCスキル」は今や切実です。この点においては極端な大学格差が生じています。大学の授業・ゼミで当たり前のようにパワーポイント、エクセルを使っていた新入社員と、まったくPCと縁がなかった新入社員では、スタートラインが違ってしまいます。新入社員は覚えることが山ほどあります。同期生が商品知識を習得しているときに、エクセルの初期関数を必死で紐解いているようでは本当に可哀そうです。入社までにせめて標準的なレベルで、マイクロソフト・オフィス程度は使えるようにしておいてあげる必要があります。PCはもはや文房具です。PCが使えないというのは、昭和の時代にノートの開き方や、消しゴムの使い方を知らずに入社してくるようなものです。
これもただ「やれ」といったり、ただ通信教育をあっせんしたりしてもその気になりにくいですから、入社直後にオデッセイ・コミュニケーションズ社のMOS検定を受けることを義務つけています。何にしても、実践の場と目標があった方が気持ちが向きます。そしてちょっとした競争意識の醸成です。

で、内定時期にはせめてこれらの「最低限のパスポート」を持つための支援を会社は提供してもいいのではないかと思います。もちろん会社が提供する以前から既に持っている内定者も大勢います。そして、昨日の「社会に出て最初にぶつかる3つの壁」(特にリアリティショックの壁)を低くするメニューを折り込みます。これはやはり仕事の現場をみせるのが一番です。可能であれば社内でのアルバイトの斡旋くらいまでやっていいと思います。

繰り返しになりますが、「社会に出るにあたって必要な最低限のパスポート」はいずれにしても本質的なものではありません。本質的な部分は「社会に出て最初にぶつかる3つの壁」を低くするための支援にほかならないのですが、本質まで至らずに苦闘するのは絶対に避けさせてあげなければなりません。

あまりにだらだらと毎日書いていますが、まだもう少し終わりません。明日は5月の晦日ですので振り返りをしますから、明後日にもう少し続きを書きます。

《2011年5月30日》 お好み焼き協会、来月の炊き出しは、趣向を変えて6月14日に仙台Kスタ前のイベントに協賛…となるようです。真のナポリピッツァ協会の年次総会は6月20日に広島のピッツァ・リーバです。


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【2011/05/30 23:05】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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