内定者教育について④~社会に出てぶつかる次の3つの壁
今日から6月です。今月が終わると今年も半分終わるということですから、ほんとに早いです(何てつきなみな書き出し!)。でも、ものすごくいろいろなことがあった2011年上半期ですね。世界がだいぶ変わりました。今月もきちんと過ごしたいと思います。

さて、1日空きましたが、今日も「日本の人事部」主催の「HRカンファレンス」のパネルディスカッションでお話した内容の続きです。もはや、お話した内容を超えて目茶目茶詳細に入っていますが、ご容赦ください。

ここまで、「社会に出るにあたって必要な最低限のパスポート」「社会に出て最初にぶつかる3つの壁」についてお話しました。今日は「社会に出て感じる次の3つの壁」です。これは誰もがぶつかる最初の壁を乗り越えたあとに来るものです。復習(?)を兼ねて、3つを並べてみます。

「社会に出るにあたって必要な最低限のパスポート」

①笑顔と元気な挨拶
②ビジネスマナー
③最低限のPCスキル


「社会に出て最初にぶつかる3つの壁」

①リアリティ・ショックの壁
②曖昧な基準の壁
③多様な価値観の壁


「社会に出てぶつかる次の3つの壁」

①要領の良さが通用しなくなる
②自分からの発信ができない
③PDCAのサイクルがまわせない


この「社会に出てぶつかる次の3つの壁」は、たいていは現場に配属になってから訪れます。この壁を低くするのが、新入社員研修の大切な役割です。「社会に出て最初にぶつかる3つの壁」は社会に出る時期に等しく全員に訪れますが、「社会に出てぶつかる次の3つの壁」がくる時期は人それぞれです。配属直後に訪れる人もいますし、30歳になってからようやく訪れる人もいますし、残念ながら一生訪れない人もいます。

そう、この壁が訪れるというのは、次の成長段階に入ったということを意味するのです。

いろいろと新人を見ていますが、学生時代にそこそこ要領がよく、友達もたくさんいてリーダー的な立場でやってきた人、そして新入社員研修でも元気一杯にこなせていた人、そんな人が伸び悩むことはおうおうにあります。それがまさに「①要領の良さが通用しなくなる」のパターンです。たぶん、就職活動も持ち前の要領でくぐり向けてきたのでしょうが、リアルな仕事となると学生時代のレベルの要領ではやはりクリアできないのです。これに早く気付いて、泥臭いベタなことからきちんと始めることができれば問題ないのですが、要領でクリアする成功体験が無意識に身についているとなかなかこれができません。といいますか、壁だということ自体になかなか本人が気づかないケースが多いように思います。。

新入社員は、最初は上司・先輩からの指示に基づいて動きます。ですから、いわれたことをきちんとやっていれぱ「あいつなかなかできるな」ととりあえずは思ってもらえます。でも、少したつと必ず求められるのは「お前はどう考えているんだ」、「君の意見はどうなの」という問いです。「②自分からの発信ができない」というのは、まさにこの段階での「壁」です。上司・先輩から言われたことをやりつつも自分の頭で考えを進めていた人、ただ言われたことを目いっぱいやっていただけの人、その差がここで露呈します。

「③PDCAのサイクルがまわせない」の仕事のPDCAサイクルについては、あらゆる企業の新入社員研修で取り上げられていることと思います。それだけこれは仕事の基本なのです。ですから、新入社員研修ではワークを交えて徹底的にこれは伝えます。でも、頭でわかったのと、やれるのとは大違いです。自分でこのサイクルをまわせないことにより、つまずく人も少なくありません。実は学生時代にもこれを少し意識していただけで、社会人の壁は低くなるのですが、大学のキャリア教育ではあまりそれを教えてくれません。

「社会に出てぶつかる次の3つの壁」は職場の先輩の指導も重要ですが、やはり新入社員研修での仕込みも大切です。徹底的にこの壁が低くできるようなカリキュラムを提供するのが、新入社員研修担当者の大きな役割だと思っています。

さて、長々と「内定者教育」というキーワードから発展して書いてきましたが、内定者教育・新入社員研修が目指す成果がもう1つだけあります。

それは、「同期力の醸成です」。

「同期力」は、新卒一括採用を実施しているのであれば、絶対に活用しなければいけないパワーです。私は、毎年「史上最高の同期をつくる」ことを新入社員研修でめざすべきことの1つとして新入社員に課しています。「史上最高の同期」の定義はあえてしません。1人ひとりがそう思えるかどうかです。同期のきずなが与える影響は、個人にとっても、会社にとっても果てしないと感じています。私の今いる会社では、中途採用者でも同期会を形成してくれています。オフィシャルではないが強固につながっている組織が企業内に縦横無尽にあることは、絶対に組織を強くすると信じています。

今晩は同期会です。

《2011年6月1日》 同期会には大幅遅刻、なぜか2回連続マッコリでした。その前は法政大学にてキャリアデザイン学会の企画運営委員会。放課後もばたばたでした。研究大会の内容の詰めでしたが、何もかも新しい世界は新鮮です。


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