中途採用者の職場学習について
もう先月の話ですが、「HR戦略総合セミナー2011」での東京大学中原淳先生の「職場における人材育成研究のフロンティア」の講義の中で、中途採用者の職場学習について話が少しありました。是非、この分野の研究はさらに深められていくことを期待しています。

自分も2年半前に初めての転職をし、それ以降、毎月多くの転職者を受け入れている立場として、転職で成功する人には一定の法則があるはずだと強く感じています。

今現在の1つの結論に、転職に成功する人は「ジョハリの窓」の「OPEN WINDOW」を自ら大きくすることができる人だということがあります。転職初日はこれがここ数年ないほど小さくなっています。これを自己開示とフィードバックを受けるという2つの手法によって大きくしていくことができるかどうかは1つのキーです。

中原先生は3つの視点を提示されました。

①新しい職場の職務知識、役割の獲得
②新しい職場の政治知識、組織的知識の獲得
③以前の職場の学習棄却

仕事をする以上、①は当然ですが、②③も実に大切なことです。①③は特に上司との関係性によるところが多いため、新卒などと違い、中途採用者は職場全体ではなく上司との1対1の関係性の中でカプセル化するリスクが高いと中原先生は指摘します。そうなると、上司との相性によって転職が成功するか否かは大きく左右されてしまうことになります。

実体験的に実に大切だなと感じるのは②です。オフィシャルではない意思決定のルートであったり、承認を得やすい説明順番等がこれにあたります。これは長く組織にいると自然に理解されるものなのですが、転職者には大きな関門になります。あと、どこに地雷があるとかですね。これは上司は逐一提示してくれません。

実は喫煙者の方が転職に成功しやすいというデータがとれるんじゃないかと密かに思っているのですが、②の情報をもっともとれる場所は「喫煙室」です。煙草も吸わず、アルコールも飲まない人は、②の知識を得る機会が極端に少なくなりがちです。誰か調査してくれないでしょうか。

いずれにしても、中途採用者は「即戦力」というラベルが貼られています。これが①~③の障害になります。そのためにも「OPEN WINDOW」を広く開けることが大切です。特に③は「OPEN WINDOW」を広く開けられない人にはなかなか難しいと思います。素直にフィードバックを受けることによって、学習棄却はまた進むのではないでしょうか。
③ができない人は、間違いなく新職場で嫌われますね。

《2011年6月14日》 中途入社者の話ですが、ホワイトカラーは1つの企業に10年以上所属してはいけないという法律を作ったら、日本は劇的に変わると思うんですけどね。


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