越境の原点のお話し、かな
なぜ私は「越境学習」をするのかという話を昨日は書こうとしたのですが、私は「越境学習」をしているという認識はないという話になってしまったので、書けませんでした。

今日は朝からで何ですが、「越境学習」よりももう少し原点の話を書きたいと思います。以前ちょっと書いたことのある部分もありますが。

私は1985年に社会人になり、最初に業務用小麦粉の営業という仕事につきました。そして7年後に人事部に異動。採用と研修が担当になりました。当時の採用の大半は新卒採用です。2年間、目一杯これをつとめ(本当に目一杯やっており、採用のピークシーズン3カ月ほどは1日もお休みをとっていなかったと思います)、2年後に営業に戻りたいと上司と話をしました。

採用・研修の仕事も好きでしたが、営業も天職だと思っていました。また、採用・研修以外の人事の仕事は隣でみていてあまり面白そうに見えなかったことと、営業のブランクがあまり空くのが怖かったことから、そんな気持ちになったのだと思います。

ただ、上司は素晴らしい方で、私の甘い話を一蹴し「採用だけやったような人間が元人事部ですなどといって社内に存在してもらっては迷惑だ、きちんと人事の仕事をやってから改めて考えろ」といったようなことを言われたと記憶しています。

不承不承でありながらも、環境に素直なところのある人間なので、そんなもんかなと思っていたところに、1つ餌をいただきました。それはほぼ1年間に渡って日本生産性本部が主催する経営アカデミーに派遣いただけるという話です。この人事労務コースに約1年間通ったのですが、そこで私の人事業務観はがらっと変わります。

経営アカデミーに参加している多くのメンバーが自社をどうしたいのかを真剣に考えています。私は採用と研修しかやっていないので、賃金議論1つも知りません。仲間が楠田丘先生の物まねをして盛り上がっていても、そんな人すら知りません。で、一生懸命に勉強しました。何といっても「人事」という共通のテーマで、他社の人と議論ができることにもの凄い面白みを感じました。そして、自社の当たり前が他社では当たり前ではないこと、他社の人が考えている(自社からみると)とんでもないこと、に驚かされ、自分が自社の中ででやりたいことが、行列をなすようになってきました。この行列は今でも絶えることがありません。

今から考えるとこれは「越境」効果ですね。ただ、お金を払ってくれたのは会社ですが。でも、通っていた期間中に自分が買った書籍代は10万円を優に超えていたと思います。当時はアマゾンがなかったので、本を買うのも大変でしたね。

営業という仕事は、日々外の人と接しています。ザラ場の業務用小麦粉の営業というのは、基本的には中小企業の社長の皆様が商談相手です。商談や接待の場は若い営業担当にとっては、もの凄い学びの場でもあります。営業をしながら、ある意味「越境学習」させていただいているような効果がありました。黙っていても25日に給料が振り込まれるんだという幻想は、幸せなことにこの頃になくしました。

そんな醍醐味が人事の仕事にはないんだろう(採用の仕事にはそれなりにあったのですね)と勝手に思っていたんだと思います。

「経営アカデミー」に行かせていただいてから10年以上人事の仕事を続けることになりました。ローテーションのあるその会社ではかなり異例のことです。

人事と営業と、という2つの仕事を経験した者の強みは、今やっている仕事と別のホームがあることです。今やっている仕事と別のスタイルを持っていることです。つまり、越境を身体の中に持っていることです。私の人事としてのスタイルは、10年以上前からとにかく外に出て人に会うこと、です。営業であれば嫌でも毎日やっている当たり前のスタイルです。

何か新しい企画を考えるとき、面白そうな会社にすぐに聞きに行きます。ある制度の見直しをしている際に某社の例を直接聞きたいと思って、人事に飛び込み電話をかけてアポをいただいてから、その企業が大阪にあることに気づき、出張の了解をあわてて上司にとったこともありました。これらは「越境」でも何でもなく、当然に必要としてやってきたことです。

そうやって会った人の何割かとは、意気投合します。今度は飲みに行きましょうということになります。一緒に仕事やりたいね、とか、仕事以外で一緒に何かやりたいね、とかいうことになります。これは自然な流れです。そんな流れでやっていることのいくつかは、他人からみると「越境学習」にしか見えないものもあるのでしょう。

ただこれらは「越境学習」をしようと思ってするのではなく、自然と生きている結果としてそうなるのです。ですから、上手に動機を説明することができません。本当に「流れ」だとしかいえません。

そして、自分の部署のメンバーにも自然にそれが生まれるように「いざなう」のは、外に出ているマネージャーの役割だと思っています。成果を求めたり目的思考ではなく、「場」さえ楽しめば自分の中に何かが生まれていくのです。たぶん。そして、自らもそんな「場」を作るのも楽しみです。

おそらく私のいう「越境」と岸さんのいう「越境」は同じであり、違うのかもしれません。まだ、今日書いているストーリーも30歳までしか進んでおらず、自ら投資した越境の話も何もありませんが、本日はこれから京都に行くので、ここまでにしておきます。

明日に続きを書くかどうかは決めていません(たぶん明日は書かない)。あと20年近くストーリーがあるのですが、そんな年輪になったんだなぁということです。昨日、大学の仲間と飲んでおり、あらためてそんなことも感じました。

《2011年7月11日》 京都で人事飲み。ある会でスーパー事務局といわれている方もご一緒でしたので、世界の事務局の話をしたところ、ご存知でした。東京に転勤されるとのことなので、事務局飲み会を企画しなければと勝手に思っています。


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【2011/07/10 09:43】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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