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「ワークライフバランス」という言葉が嫌いな2つの理由
今日の夕方は大阪にて「成果につながる次世代ワークライフマネジメントとは」というシンポジウムにパネラーとして参加させていただきました。

主催はウェールズ大学の社会人MBA講座であり、基調講演をワコールの人事の知人がされ、それを受けてパネルディスカッションをします。基調講演のワコールの方とは以前からの知り合いであり、そのご縁で依頼をいただきました。共通の知人も会場にはお出でになり、またパネリストの皆さん、進行の中西様も素敵な方で、気軽な雰囲気で参加させていただきました。

テーマは「ワークライフバランス」なのですが、最後のまとめでお話したことを整理しておきます。以前にこのブログでも似たようなことを書いたような気がしますが。

私は「ワークライフバランス」という言葉が嫌いなのですが、今回、パネリストをしながら「なぜ嫌いなのか」の再整理をしました。理由は2つあるようです。

1つは「バランス」という語感です。何でもそうですが、バランスをとって生きていくのは大変です。綱渡りや平均台の上を歩くようなイメージがあります。多くの人が「バランス」といって思い浮かべる映像は「シーソー」ではないかと思いますが、「シーソー」の世界では左右に「ワーク」と「ライフ」があることになります。となると、「ワーク」が重くなったときには、必ず「ライフ」を軽くせざるを得ません。世の中のお父さんがいわれて一番つらい言葉は、「家庭と仕事とどっちが大事なの」という奴でしょうが、どっちも大事なのです。けして、片方が重くなって自動的にもう一方を軽くできるものではないのです。

これに対して、慶應義塾大学キャリアリソースラボラトリーの花田光世先生達は「ワークライフ・インテグレーション」という言葉を使われています。ワークとライフの統合、です。私にとってはとてもしっくりとくる言葉です。

もう1つ「ワークライフバランス」という言葉のいやなところは、自分を「仕事」と「家庭」の二択で考えるようなイメージがあるところです。スターバックスの企業理念に「サードプレイス」というのがありますが、これは家庭でもない職場でもない第三の場所の大切さを示す概念です。家庭と職場の二者選択ではなく、第三の場所を持つことが、家庭にも職場にも良い影響を与えることはきっとあるはずです。今日の勉強会に集うのもある意味では「サードプレイス」かもしれせん。

「ワークライフバランス」という言葉が嫌いな2つの理由でした。


《2011年7月20日》 結構、大勢の方にお出でいただき、終了後には立食での懇親会もありました。また、新たな出会いがたくさんあり、お呼びいただいた皆様に感謝です。 


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