内定辞退が生んだ素敵な会
毎日コミュニケーションズの調査によると、採用担当者が抱えている「採用に対する不安」の上位は下記のとおりだそうです。

①内定の歩留まり率 66.7%
②選考の参加人数  36.1%
③長期化による負担 30.8%

圧倒的に内定の歩留まり率がトップです。要は、内定を出した学生が来てくれるかどうかということですね。確かにこれは担当者としては心配ですし、せっかくここまでやってきて内定を出して採用した学生が他社に行ってしまうのは、担当者として切ないのはよく理解できます。

でも、採用責任者としてはスタンスが違います。内定を出したあとは、ボールは会社から学生に移ります。複数の内定を持っている学生であれば、自らがボールを持ち、決断をする必要があります。この状態の学生を無理に誘うことは絶対にしません。拘束なんかはもってのほかです。決断をするために学生が「材料」を必要とするのであれば、惜しみなく提供します。求められれば、社員にも合わせます。ただし、要望に対しては節度を求めます。そして、絶対に無理には誘いません。これが大事です。学生が自らの意思で決断して、来るか来ないか決める必要があるのです。そうやって、就職活動は締めくくらなければなりません。

どんな会社でも、仕事の中では大変なこともつらいことも起こります。その時、自分が決めたんだというのが、それを乗り越える原動力になります。あのときに拘束されて他の会社にいけなかったからなんて言い訳を許してはいけません。だから、徹底的に本人に考えさせます。こちらにお出で的な美辞麗句はいっさい並べません。

私は、内定を出した学生を呼ぶ際に必ず短時間でもいいから同席するようにしており、内定通知を手渡しています。そしてその際に学生に対峙する時に、このスタンスを貫きます。それが、双方にとって幸福だと思っているからです。

仮に当社の内定を辞退しても、それで付き合いが終わるわけではありません。世の中、つながっています。少なくとも生活者として当社のユーザーであり続けますし、それ以外でもつながることは十分にあります。今年の5月に私が企画した勉強会には、昨年当社の内定を蹴って他社に内定して人事に配属になった奴が来てくれました。

そして、たまたま昨晩なのですが、とても素敵な会がありました。

今をさかのぼる8年前。私は食品メーカーにいましたが、私のいた会社が内定を出した学生が、他の食品メーカーと悩んだ末に私のいた会社に入社することになりました。話をする中で、相手の企業の担当者の話が出たのですが、会社を超えた飲み仲間でした。その学生は、そちらの会社の担当者にすごく魅力を感じていたようですが、確かに学生に魅力的にみえる素敵な人事担当者です。

で、たまたま後日、その担当者と飲んだ際、昔のことなので個人情報のお話は少し勘弁させていただき、その学生の話になりました。何となく学生(既に新入社員)もその会社の担当者もその後どうなったか会いたがってたようなので、そのときの乗りで3人で飲もうよという話になり、それを聞きつけた他社の採用担当者も、それは面白いと勝手に参加して、その新入社員を囲んだ5社合同の飲み会に発展しました。

で、その飲み会1回で終わらず、7年を経た今も続いており、今年初めての会が昨日開催されました。当時は新入社員だったのがめでたくも今年結婚、初回で飲んだくれていた人は3歳児をつれて参加、そして誰しも等しく7歳年をとっています。会の名前は「ノルウェー会」。

1つの内定辞退が7年を経ても続く、素敵な飲み会をもたらしてくれています。内定辞退ですべてが終わるわけではなく、世の中はつながり続けているのです。


《2011年7月28日》 朝から特例子会社。月に1回のランチ会&面談。みんな頑張ってます。そのあとはトライアンフさんにお邪魔して「経営幹部養成講座同窓会」。初めてライフネット生命の出口社長の話を聞きましたが、めちゃ魅力的です。勉強会に話に来てくれる権をいただいたので、是非、どこかの会にお招きしたいと思います。


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