新卒採用面接での「再現性」以前の問題として
「面接での再現性が落ちている」。
先日、トライアンフの樋口社長からうかがったお話です。恵比寿でとあるOB会を開催いただいた際のお話です。

学生と社会人の違いは、以下のとおりに整理できます。

最も大きな違い⇒ 学生:選べる、社会人:選べない
コミュニティ⇒ 学生:同質、社会人:異質
考える環境⇒ 学生:自己中心、社会人:顧客中心
取り組みの同期⇒ 学生:やりたい、社会人:やるべき
責任⇒ 学生:個人、社会人:企業
評価⇒ 学生:自分、社会人:他人

私たちは、面接の中で、学生生活の行動を様々な観点から確認し、それらの行動が企業に入っても再現性があるかどうかをチェックします。

そこで確認したい行動というのは、理不尽に対峙した体験であり、競争経験であり、自分で考えて行動した経験であり、価値観が対立したような経験であったりします。

そういった体験・行動を聞いて、それへの対処がたまたまできたことではなく、再現性のあることであることを確認し、その結果としてその学生自体を評価するというのが、今の面接の主流でしょう。

しかし、そもそもこういった経験・行動をしたことがない学生が増えてきているというのです。そういった経験が足りないため、マニュアルで面接対応をせざるを得ない学生が増えていると。

さらに、樋口社長は「仲間内の揉めごと」への対応が学生時代のハイライトである学生が少なくないと指摘されていましたが、確かにそんな面接が今年もいくつもありました。

「仲間内の揉めごと」は、学生が「選べる」「同質」のコミュニティ内での話であり、「自己中心」の価値観で判断し結果も「自分」で評価できてしまう話です。ですから、いくら「仲間内の揉めごと」の話を聞いても、社会人として「仕事ができるか」を判断する材料は得られないのです。これは「再現性」以前の問題です。

おそらく本能的に学生もこれを理解しているため、マニュアル的な防御を積み重ねるのでしょう。

こうなってくると「面接」というのが、本当に新卒採用における選考手法とて適切なのだろうかという疑問に行きつきます。ここ最近ずっと主流であった構造化チックな面接はそもそも掘り下げるだけの経験があってのことです。

学生にそのような経験を促すことが、先輩である社会人には一番大切なことのように感じます。また、それぞれの行動にしっかりとした意味づけを一緒にしてあげることにより、単なる「仲間内の揉めごと」的ではない経験に育て上げることもできそうな気がします。これも経験者である私たちにできることです。

素晴らしいことに、このような思いをもって仕事とは別の場面で学生と相対する社会人が本当に増えています。また、優秀な新卒採用担当というのは、自社の採用うんぬんとは別にそこまで踏み込みたくなるものではないかと思います。

まだまだ日本はやれると思います。


《2011年7月30日》 4月17日に亡くなった父の納骨をようやく本日執り行うことができました。1つ、節目を迎えましたが、まだまだ考えるべきことはたくさんあります。


ビジネスブログ100選
blogram投票ボタン  
↑ブログランキングというのに参加してます。よろしければクリックして一票投票を




関連記事
スポンサーサイト
【2011/07/30 22:55】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
<<私たちも「仲間内の揉めごと」への対応が上手にできることを仕事だと勘違いしていないか | ホーム | 【上を向いて唄おう〜楽器で笑顔基金 キックオフライブ】>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://jqut.blog98.fc2.com/tb.php/1325-cc089810
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
-
管理人の承認後に表示されます【2011/08/06 10:35】
| ホーム |