世界経営計画のサブシステムという考え方~ライフネット生命出口社長のお話から
先週、トライアンフさんのOB会で初めて伺ったライフネット生命の出口社長のお話から、特に印象的だったところを備忘録的に残しておきます。1週間以上あいちゃったので、少し後悔です。やっぱこういうのはすぐにやらないとですね。すべて同感でしたので、いろいろと言葉を埋めて書いていますが、出口社長のご意見とずれるところがもしあれば、申し訳ありません。たぶん、結構、長くなります。

□「森の姿」

世界経営計画のサブシステムという考え方。
この世界をどのようなものだと理解し、どこを変えたいと思い、その中でどこを自分は受け持つのか。
それが、人が生きるということであり、仕事をするということ


そのためには、虚心坦懐に今いる世界を眺めなければならない。それは、土台をきちんとして家を建てるのと同じ。世界と社会をあるがままに理解することが大事。「森の姿」をきちんと理解しないと、新しい木の一本も埋められない。

衣食たって礼節を知る。それを経営でいえばちゃんと利益を上げることに他ならない。そして、人はパンのみでは生きるにあらず。

□日本の課題と致命的なねじれ

日本のもっとも大きな課題は次の2つだと考える。
・異常な少子高齢化
・異常な財政赤字

人が作るものはすべて人間に似ている。

日本はすでに年齢的には中高年に達している国である。国家として中高年なのであれば、高通貨・高金利が当然の政策。いまだに日本がとっている輸出製造業型は20歳の戦略。最高の機械設備+最低の賃金の組み合わせがあって初めて成り立つ。極論をいえば、輸出製造業は労働力のダンピングでしかない。すでに日本はとうの昔にこの年代を超えてしまっている。

日本はなんといっても高貯蓄国なので、金利を高くして、円を高くすれば当たり前に生活は豊かになる。高通貨・高金利政策の下では、お金がお金を稼いでくれる。これが本来の中高年の国家のとるべき施策。

なぜ日本がこの施策をとらないのか。国家として異常な借金があるため、金利が高くなれば間違いなく国家が破綻するからだ。だから、私たちは、身体が50歳になったのに、相変わらず20歳のようにはたらかなければならない

異常な財政赤字が致命的なねじれを生み、本来、豊かになるはずの私たちを、相変わらず20歳のように働かせている。

□今の日本の問題の根本は一票の格差。

この仕組みは、田舎の有力者がリーダーに選ばれやすい。田舎・男性・老人の国家になりやすい。
人はわからないことはできない。だから、今の世の中を動かしている老人達には、少子高齢化対策がイメージできない。そんな人たちが、中央に座り続ける一票の格差。

老人は気軽に借金ができる。毎年、気軽に借金を膨れ上がらせることができる。

日本はリーダーが短命だ。だから、リーダーは将来に何も責任を持とうとしない。本当の意味でのリーダーがいない。イギリスでは10年間首相をやる。10年間首相をやるのであれば、少なくとも10年後のことを考えて施策を考える。

昔の人がやったことをちゃんとみて、世界でやっていることに耳をかたむければ大体正しくできる。
でも、日本はそれをやろうとしない。

そもそも政治とは、税金の分配である。

国債というのは、本来であれば次の世代が選挙権をもったときに使うべき税金を親の世代が勝手に使うことだ。これは明らかに民主主義の正統性に反する
。国債は絶対悪であり、いつまでも頼ってはいけない。

戦後50年、日本は幸せな時代を過ごしてきた。

アメリカに追いつけ追い越せが目標だった。そして、何よりも目標が明確だった。経済をひたすら強くすることに腐心してきた。目標が決まっているのだから、官僚統制が実にフィットした。談合体質が実にフィットした。それが1940年体制。そして、いまだにそれを捨て去らない人たちがいる。

□自分で考えることをめてしまった日本

日本人は、過去にあまりにうまく行き過ぎたがために自分で考えることをやめてしまった。
新聞や雑誌を正しいと思ってしまう比率が圧倒的に多いのが日本。

例えば、日本の政府は大きな政府か、小さな政府か。

データで確認すれば、日本は先進国の中でぶっちぎりに小さな政府だということがわかる。
でも、新聞や雑誌に「考える」ということを委ねるとそうはならなくなってしまう。

競争力の根源とは何か。栄えているカレー屋は何が違うのか。
他がやらないことを地道に毎日やっている。それは実にシンプルなこと。

どうやって人と違うことを「考える」ようになるのか。
国語ではなく算数で考える習慣が大事。
数字、ファクト、ロジック、この3つ。
これらが、人と違うことを「考える」ための大前提だ。

国語を算数に直す。数字、ファクト、ロジック。

□快適&MA

快適とMAはキーワード。

楽しければ人はやる。社員が椅子に座っているだけで楽しいようなオフィス。

偉大な発見は常に辺境で生まれる。辺境とは違うものがぶつかりあうところ。
異質の文化がぶつかるという意味でのMAの大切さ。

競争力の根源は「考えること」

□キャリア教育は馬鹿げている

仕事よりも大切な恋愛ですら行き当たりばったりなのに、なぜ仕事なんかでキャリアが描けるものか。
キャリアパスというものには、人間の傲慢性を感じる

5年先、10年先の世界が読める前提の話だ。
高度成長が間違いなく続くという時代では有効な1つの方法だったのかもしれない。1年先のことがわからない中で、あたかも先がわかるようにして考えることを学生に強いることは罪悪であり、傲慢でしかない。

~~ライフネット生命は、若年層向けにネットで生命保険を提供するビジネスモデルで立ち上げた企業です。その担い手は、その保険のユーザーである年代の若者たちです。しかし、出口社長はこの会社をニッチ・ビジネスで終わらせることはしません。いずれ高年齢層向けの保険をリリースする時には、高年齢社員を雇っておられているのだろう、もしはく今の主要メンバーが加齢を重ねるにつれて、その年代の商品に参入していくのだろうか、などと考えました。

~~10人以上集まるところには語りに赴くというのが出口社長の方針だそうです。最高の販売促進プランでもあります。いずれ是非、お招きしたいと思っています。あまり遠くないうちがいいですね。

「考える」力を鍛えることが、何よりも先決。

《2011年8月5日》 仕事から戻り、ライフネット生命の出口社長のお話メモをまとめてブログ作成。書きながらどんどん元気になってきたぞ。ということで、飲みにでかけることにしました。



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