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人生は要約できない
「人生は要約できない。要約した時に抜け落ちる部分こそが、その人の人生なのだ」。

                 伊坂幸太郎「モダンタイムス」より

伊坂作品は大好きです。大好きな方、多いですよね。なかなか洒脱なフレーズがちりばめられていますが、このフレーズもそうです。
哀しいかな私たち人事採用担当者は「人生を要約」した書類を仕事がら日々読んでいます。「履歴書」「職務経歴書」という中途採用の書類選考の現場でです。ここには、その人の人生がまさに要約されています。しかも、大半のものがやや恣意的にストレッチして要約されています。でも、要約された「履歴書」「職務経歴書」では、その人の本当の人生はわかりません。本当の人生がわからないと、本当に仕事をしてもらえるのか、本当に社風に合って力を発揮してもらえそうなのかがわかりません。ですから、「要約した時に抜け落ちる部分」を面接でしっかりと見ることが必要になります。でも、これがなかなか容易ではありません。面接でも、要約した自分だけを見せようとする人が多々いるからです。私たちは本当のその人の人生に触れて採用をしたいと常に思っています。それがミスマッチを減らす最大の方法であるとも思っています。

新卒採用の現場はもっとしんどいです。大学生活を要約するどころか、一点に集約して語る学生すら多くいます。大学生活で何をやっていたのか、普段は何に興味をもってどんな生活をしているのかを知りたくていろいろと質問しているのに、わずかに10日間だけ行った海外ボランティアの話をえんえんとする学生もいます。そうではなく「要約した時に抜け落ちる部分」を是非、語ってください。たぶんそれがあなたの素顔です。そして長い会社生活では、素顔を見せないわけにはいきません。であれば、自分の素顔がその会社に合うのか、しっかりと見てもらった方がいいに決まっています。それがミスマッチを減らす最大の方法に違いないと思います。「要約した時に抜け落ちる部分」を語ってもらえるような、面接をきちんとやりたいものです。これは集団面接やグループディスカション、グループワークでは無理です。

でも、集団面接やグループディスカション、グループワーク、そして「履歴書」「職務経歴書」での書類選考を私たちはやらざるを得ません。大きな矛盾です。こんな矛盾に少しずつ立ち向かおうという人事採用担当者が増えています。月曜日はそんな仲間との勉強会&懇親会でした。「変えたい」という動きは、会社を超えて共鳴します。

《2011年11月3日》 文化の日、駒沢公園でラーメンの行列にも並ばずに朝から通常とおりに仕事でした。忙しい時ほど丁寧に、でもそうするともっと時間をとられるのですが、それはプロ意識にもつながることだと思います。


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【2011/11/03 20:25】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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