先日、少し紹介した「東洋経済」の「親と子で勝つ就活」特集の中に「就活中の子どもに言っていけないこと」が箇条書きにされていました。
・そんな会社知らないよ。もっと有名なところがあるだろう。 ・就職するなら地元にしなさい。 ・どこ受けてるんだか知らないけど、何とかするだろう。 ・その成績じゃ、大したトコに入れないだろう。 ・説明会、一緒に行ってあげようか。 ・○○君はもう商社から内定をもらったっていうのに…。 ・営業はやめた方がいいな。ノルマが大変だぞ。 ・アルバイトをしながら来年また会社を探しましょうよ。 まぁ、あり得ないと思うことを言ってしまうのが親です。過干渉と無関心が一番の問題なのですが、そのあたりのころ合いは難しいものがあります。何せ親なのですが、心配なのです。特に母親は。また、父親は自らの会社や自らの時代と比較してしまうという致命的なパターンがあります。駄目ですね。 この例の中にもありますが、親の「営業ぎらい」というのがあるようですね。朝から晩まで営業成績達成のために駆けずり回るイメージがあるのでしょうが、社会人としての足腰を鍛えるためには一番適切な仕事です。仕事の基本は、サービスを他者に提供して対価を得るということだといえます。その対価の中から自らの給与も得られるのです。物々交換の原則です。 内勤の仕事から職業人生を始めると、誤った物々交換をイメージしてしまうことがあります。それは時間と賃金という物々交換です。今日は2時間残業したから、2時間分の残業時間が当然もらえるという発想です。確かに日本の労働法上は正しいロジックなのですが、仕事の本質論としてはまったく間違った理解です。報酬は時間に対して支払われるのではなく、成果の対価として支払われるのです。でなければ、企業は存続していくことができません。もちろん企業の努力として、時間が成果にきちんと結び付くような仕組みを作ることと、そうなるような人材を育成をすることが求められます。 そんなことをいちいち説明をしなくても、新卒で営業を振り出しに職業生活を始めれば、身体でこれを理解することができます。そしてそれは本当に大切なことなのです。 《2011年11月7日》 明日は早朝会議で4時30分起きなので、日が変わる前に帰ってきました。
スポンサーサイト
|
|
| ホーム |
|