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グローバル人材と中途採用で成功する人の共通点
昨日・一昨日の続きですが、「グローバルビジネスで通用するリーダーを育てる」というIMDの高津日本代表のお話からです。「Global Competency Inventory」なるアセスメントを紹介いただきました。記録のためにメモをします。3つの象限から、グローバルビジネスを遂行するにとって何が必要な能力であるかを整理します。

知覚・認知のマネジメント
判断を保留する力 …状況や人びとに対する否定的な判断を差し控えたり保留したりしようとする意思
問いを立てる力 …新しく、異なった考え、価値観、規範、状況、行動を積極的に希求する行動と好奇心
曖昧さの許容 …不確実で曖昧な(何が起こっているのかが明確に分からない)状況においても安定した気持ちを保てる能力
・コスモポリタン(地球市民)的感性 …他の国々、文化、地理、そして世界で今起こっている出来事に対する興味と好奇心
異なるものを受け入れる力 …差異よりも類似点に着目しようとする傾向

関係のマネジメント
関係構築への興味 …ひと志向:他者を理解し、他者とつながりを持ちたいという意欲と好奇心
個人間のエンゲージメント …他の文化から来る人々との関係を築き、保つことに対する意思と意欲
感情に対する感受性 …他者の感情に気づき、慮る力
自己認識 …自らの強み、弱み、偏りを知り、自らの行動がどう他社に影響するかを理解すること
社会的柔軟性 …状況に適応し、良く知らない人々とつながるために、自らの行動を調整する能力と意欲

自己のマネジメント
楽観性 …様々な他者、出来事、状況や結果に対して、前向きで楽天的な見方を保つこと
自己確信 …強い意志を持って頑張れば、自らがなそうと決めたことをなすために必要なことはか必ず学べるのだ、という信念
自己同一性 …状況に左右されることなく、自らの価値観と信念を保つことができる範囲
感情的な復元力 …ストレス、挫折、失敗、フラストレーションとうまく付き合う能力
非ストレス傾向 …反対を受けたり、困難にあったり、敵意を示されても静かに落ち着いていられる能力

どうでしょうか。
私がこれをみてすぐに思ったのは、「中途採用で成功するポイント」と非常にかぶるなぁという感覚です。中途採用というのは新卒一括採用中心の日本のビジネス界の中では数少ない天然的なダイバーシティの場であり、また中途採用者というのは同質的日本社会では経験する機会の少ない明確なアウエー感を経験するものです。
そこでは、「判断を保留する力」「曖昧さの許容」「異なるものを受け入れる力」等は実に大事であり、「関係構築への興味」、「個人間のエンゲージメント」、「社会的柔軟性」などが高ければ、適応できる可能性は高そうです。

そういう視点で考えてみると、「知覚・認知のマネジメント」「関係のマネジメント」の各項目は、ダイバーシティ対応力だともいえます。逆にみると、新卒一括採用・男性中心社会というダイバーシティ度の低い伝統的一流企業で内部成長を重ねてきた人が、グローバルリーダーになるのはなかなか大変なことです。また、たまたまそのような資質の人を内包し続けることがその組織にできるかという課題も感じます。

IMDが担当するある大手商社のインハウス研修の中で、「Managing Without Authority」ということを教えているといいます。権威なき中でのマネジメント、課長であるとか、総合職であるとか、会社に与えられた権威ではなく、自らの魅力だけでマネジメントをできる人でないと、少なくともグローバルリーダーにはなれないでしょう。というか、もはや国内でもそれについては同じですね。

《2011年11月24日》 LIN論、男組。杉山君のセプテンバーが素敵でしたが、大きな流れはハクナマタタでした。


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【2011/11/24 23:57】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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