能動的惰性
まだ、ちゃんとご紹介できていないのですが、神戸大学の松尾睦先生が新著「職場が生きる 人が育つ 経験学習入門」をダイヤモンド社から出版されました。おそらく本邦初の経験学習に関するビジネス書ではないかと思います。松尾先生の理論は、このブログでも何度もご紹介していますが、今後、時間をみて本書の内容も丹念に紹介していけたらと思っています。

今日は、本書の中からはっとさせられた言葉を1つご紹介します。
それは、「能動的惰性」。

なんともいえない語感ですよね。これは経済学者のサルとホルダーが提唱した概念であり、松尾先生の著書では、
「環境が変化しているにもかかわらず、過去に成功した手法に頼り、それをさらに強化して対応しようとする成功」と説明されています。

いうまでもありません。ですから、アンラーニングとか学びほぐしが求められるのです。しかし「能動的」というくらいですから、意識してよいことだと思ってこれを行っているところが難しいところです。そしてこの主体者はおうおうにして過去の成功者でもあります。強固な成功体験があればあるほど、この罠に陥ります。過去の成功者が自らアンラーニングをすることは大変に難しいことです。また、過去の成功者に「鈴をつける」のも組織では実に大変なことです。

とここまで、この文を読まれた方。人ごとだとは思わずに、自分にあてはめて考えましょう。自分の中にもきっと「能動的惰性」は隠れています。仕事がそれなりにできる人であれば、まず何かしらはあるのではないでしょうか。もちろん、これ、自分自身にも言っているつもりです。でも、難しい……のはわかりますが。逃げないようにしましょうね。

「経験学習」入門「経験学習」入門
(2011/11/26)
松尾 睦

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アマゾンに酒井穣さんが書評を書かれていますので、ご参考にされるといいかと思います。


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