「リーダーは自然体~無理せず、飾らず、ありのまま」
昨日、初めて増田弥生さんにお会いしました。【INHOUSE】企画の特別ゲストとしての登場ですが、なかなか贅沢なお話です。【INHOUSE】、内製化に対する素朴な投げかけは、実に私の中では不思議とすっきりするものでした。そのあたりについては、また近日中に時間をみつけて整理します。

ちょっと前にあるところに増田弥生さんの著書の書籍紹介を書きました。そのときから、この世界に身を置かれている魅力的なお会いしたい人だと感じていましたが、なんとなく簡単にそういった機会をいただけたわけであり、無駄に歩き回っているわけではないと勝手に自負します。ただ、昨日は予想とおりの大遅刻で、最後の20分のみの参加でした。

以前書いた書籍紹介の草稿がありましたので、ちょっと残しておきます。

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「リーダーは自然体~無理せず、飾らず、ありのまま」 増田弥生 金井壽宏 著 光文社新書刊

本書は実務家である増田弥生氏と、神戸大学の金井教授の手による作品である。増田氏は、日本企業での「ふつうの会社員」を振り出しに、リーバイス・ストラウス社日本法人にて組織開発、米国本社にてグローバルリーダーシップ開発を担当、ナイキ社にてアジア太平洋地区の人事部門トップをつとめてきた。そんな経歴の増田氏はみ自らの生き方、リーダーシップスタイルに「自然体」を強調する。

本書はいくつかの角度から読むことができ、そのどの角度からでも、素敵な気づきが得られる。リーダーシップの書として、キャリアの書として、人事という仕事を志す者の書として、そしてもう一つの読み方が、日本人として、だ。

どうも日本は過度の自信喪失に陥ってしまってはいないか。人事の世界でも、アメリカ型の仕組みを入れては副作用に右往左往するという日々が続いてきた。日本型のものすべてが良くなく、海外から借りてきた仕組みを先を競って取り入れることが人事の仕事だ、といった過去の姿は実にこっけいなものだった。

これに対して、増田氏はリーバイス時代に、自分の日本人らしさが欧米人を中心とした組織の中では付加価値になるのではないかと感じ始めたという。ここでいう日本人らしさとは、奥ゆかしさ、思いやりの深さ、謙虚さ、柔軟性、良くも悪くも空気を読みがちなところ、

そして、曖昧さ、物事の白黒をつけないところ、何でも受け入れてしまうところ……、増田氏にいわせるとこれらも含めて日本人の付加価値なのだという。事実、増田氏の会議ファシリテーションは日本人特有の曖昧な進行がかえって多様な意見を引き出すことに成功し、大変な好評を得ていたという。

日本人に生まれ、日本人の中で育ち、日本人として得た感覚は容易には捨てられない。増田氏のような、それこそ「自然体」で強みを活かす考え方こそがこれからは大切なのではないか。企業にしても同じだ。自社の捨ててはいけない特性を捨ててしまってはいないか。無理やりの風土改革よりも、今の風土の延長上で勝負する道はないのか。日本を自社に置き換えて考えると、また人事担当者としての学びにもなる。

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若手・中堅の人事担当者には是非読んで欲しい本です。ただし、別に増田氏のようになって欲しいという意味ではなく、増田氏の考え方や生き方を通じて、自分らしい生き方、そして自分らしい仕事への取り組み方というのをまず考えて欲しいと思うからです。また、自社において「人事」はどうあるべきかということもあわせて考える機会としていただければ一番だと思います。また、自分の仕事がとても順調なとき、逆にいえば、気をつけなければ間違った方向に歩いていってしまうリスクがあるときにも、読み返してみるとよい本ではないでしょうか。


《2011年12月23日》 静岡に来ました。途中で沼津に立ち寄り、懐かしい人たちと再会することができました。


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