OJTで人材をつぶす指導者の傾向&OJTチェックリスト
まだ「経験学習入門」からの引用は続きます。本書では最後の方はOJTについて扱っています。ところで、OJTについて松尾先生が監修された「DLL」という診断がダイヤモンド社から出ているのはご存知ですか。

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OJTの機能不全が叫ばれる今、若手社員の育成担当者に目指すべき指導方法を明示し、育成の原則を身につけさせることが重要です。DLLは優れたOJT指導の方法を科学的に分析し、明確化した診断プログラムです。DLLを活用することにより、今まで現場まかせだったOJT指導担当者の指導の実態が「見える化」できます。また、OJT指導担当者が自らの指導の良い点・悪い点を把握し、指導の改善につなげることができます。DLLは神戸大学大学院・経営学研究科教授 松尾 睦氏とダイヤモンド社による共同研究を基に開発されました。

1.優れたOJT指導の方法を明確化! ~優れたOJT指導担当者の指導方法を科学的に分析して作成されています。
2.OJT指導者のタイプ診断により、特徴の把握が容易! ~OJT指導者をタイプ分け。それぞれの特徴をわかり易く解説するとともに、改善点も指摘しています
3.最先端の学術的知見を基に開発! ~経験学習、熟達化研究の分野において、最先端の研究を行う松尾 睦・神戸大学大学院教授による、「OJTの指導方法と指導能力の関係」についての調査・分析を基に開発されました
4.問題指導を起こしやすい指導行動を指南! ~現場における具体的な指導がわかり、問題につながる行動をわかりやすく指摘します。
5.利便性の高いWEB診断! ~WEBによる診断は場所・時間の制約が少なく、個人情報も安全に守られています。
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別に宣伝をするわけではないですが、以上が概要です。OJTは日本企業の伝統的な育成手法でしたが、あまりに科学化されておらず、現場任せであるのが欠点であり、昨今では「OJTの崩壊」を誰もが指摘しています。今から考えると、身が方上がりの成長を日本全体が享受してきた「あの時代」だからたまたま偶然に機能していたもののようにする思えます。ただ、OJTにはいくつかのつぼがあり、以前はたまたま偶然につぼを押さえていたのでOJTが機能していたと考えると、意識的につぼを押さえることができればいいじゃないかという考えに至ります。そんな思いで若手の育成を再検討しようという方には役にたつところが多分にあるかと思います。

話が横にそれてそのまま行ってしまいそうですが、今日、書き残しておきたかったのは「人材をつぶす指導者の傾向」についてです。松尾先生は膨大な調査の結果、ある程度、人材をつぶす傾向のある人を整理されています(P182)。

人材をつぶす傾向の強い指導者とは、おおよそ以下のような傾向がみてとれます。

□1年目の社員に対して ……「目標のストレッチ」と「ポジティブ・フィードバック」が不足している。成長のイメージを持たせたり、成長を期待することと、成長していることを伝えることが不足している。ある意味「放ったらかし」の指導方法をとっている。

□2年目の社員に対して ……「目標のストレッチ」が過剰になる傾向がある。懸命に手を伸ばしても届きそうもない目標を持たせたり、過度に成長を期待することによって、つぶれてしまう若者が出ている。

一言でいうと「一年目の放置と二年目以降のスパルタが若手をつぶす」ということになりますね。

こういった様々な考察を踏まえて「経験学習入門」では、OJT診断チェックリストを提供しています。12の項目についてセルフチェックすることにより、自らのOJT力を自己診断し、強みと弱みを自己認識することができます。こういったチェックリストの活用は時には大切です。

〓OJT診断チェックリスト〓

《目標のストレッチ》
①懸命に手を伸ばせば届く目標を立てさせている
②成長のイメージを持たせている
③成長を期待していることを伝えている

《進捗確認と相談》
④こちらから声をかけている
⑤定期的に個別ミーティングを行い、しっかり聞いている
⑥こまめに時間をとり、取り組みが見えるようにしている

《内省の促進》
⑦成功失敗の原因を本人に語らせている
⑧成功失敗のパターンを認識させている
⑨より良い方法を考えてもらっている

《ポジティブ・フィードバック》
⑩成功失敗にかかわらず、まずは労をねぎらっている
⑪まず良い点を伝えてから、問題点を指摘している
⑫普段の仕事の中で成長したと感じた部分を伝えている


《2012年1月4日》 本日、仕事始め。午前中は普通に本社で仕事をして(正月雰囲気まるでなし)、午後から千葉の特例子会社に。1周年を迎えるので、ちょっと改まって記念式典。創業メンバー4名に対して勤続1年表彰。これまで1年もったことがないという人もいるだろうけど、ここでは皆が頑張っている、きっと長く勤めてくれるはず、そんな思いで一杯。終了後、門前仲町まで行き、深川不動尊にて祈願。ものすごくいい場所で太鼓の音を30分、腹の底から聞きました。


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