4つの日本② ~学生へのお話⑨
昨日の続きの話になります。昨日のブログを読まないとよくわからないと思いますので、こちらをご参照ください。テーマは「4つの日本」です。

私は24年10カ月勤務した創業1900年の会社を辞め、設立2000年の会社に移りました。意外なほどにカルチャーショックはなかったのですが、同じ日本にある企業なのだけれども、ものすごい違いだなと感じる部分は多々ありました。伝統的企業にいると、人事担当としてあれこれ外に出ても、出会う他社の人事担当者の多くは、はやり伝統的企業の人事担当者でした。これが新しい会社に移ると、ベンチャー、ベンチャー上がりの企業、ど外資系企業と広がりました。今の会社はベンチャー上がり企業に分類できると思いますが、実は転職の前年には外資系企業の人事職が決まっており、オファーレターにサインをしながらも最終的に断ったということがありました。この会社とはかなりじっくりとお話をしてきたのですが、やはり前の会社とも今の会社とも大きく違うなぁというのが実感です。私などは転職経験が非常に少ないですが、多くの経験を持つ人であれば、もっと上手にこのあたりの話ができるのだと思いますが。

で、今の会社でいろいろと人事の施策に取り組んでいて、あらためて同じ日本にある会社でも、ずいぶんとベースになるところが違うなぁと実感しました。日本には伝統的企業、ベンチャー&ベンチャー上がり企業、外資系企業という3つの日本があると漠然と感じていました。これを間違って入るとえらいことになるかもなぁとも思いました。

そんなところで伺ったのが、昨日ご紹介した中島豊さんの「今日の企業に存在する2種類の人事体系」、すなわち「グリーン人事体系:内部労働市場重視型人事体系」と「Ⅱ.ブルー人事体系:外部労働市場重視型人材体系」の話です。伝統的企業はグリーン、つまり「緑の日本」、外資系企業はブルー、「青の日本」ですね。

でも日本にある企業はこれだけではありません。

そこで第三のタイプとして「赤の日本」が出てきます。これはいわゆるベンチャー(及びそこから離脱しつつある)企業になります。多くで創業者が健在であり、理念が重視されています。急スピードでビジネスを展開しており、意思決定は概して素早く、重視されるのはやはりスピードです。年次管理はなく、実力主義の傾向は明確で、経営層の年齢は若いです。業務ボリウムは多く、労働条件は比較的苛酷なケースが多く、組織的にはサークル的な乗りがありそれで乗り切れているといえます。独立して起業する人も少ないありません。ただ、福利厚生・研修制度などでは見劣りする傾向がありますが、企業によってはかなりユニークな取り組みをしている場合もあります。やはり、緑の日本とも青の日本とも違った日本がそこにはあります。

一昨年の秋に徳島大学でIT4社合同勝手セミナーをやったのですが、その時にこの話をしようと思って整理していて大きな漏れに気づきました。それが第四の日本で「茶の日本」です。これは地場企業。絶対数ではこれが一番多いですね。地域に密着した経営を行い、概して規模は小さく、経営は家族的。人事制度などの仕組み面では、緑の日本の小型版的な傾向はありますが、賃金水準は高くありません。一部の企業は赤の日本的なベンチャースピリットに富んでいますが、また一部の企業は大手企業の傘下に入って生き残りをかけていたりもします。

この4つの違いは、仕事のやり方に大きな影響を与えます。また、仕事のやり方だけではなく、生活にも大きな影響を与えるはずです。そんな視点を学生の皆さんに与えて、企業選択の軸を複線化させたいと思い、この話もよくするようになりました。

ただ、この分類は固定的なものではありません。ここもまた学生に語る必要がある部分なのでずか、続きはまた明日。

《2012年1月22日》 昼から経験者採用の合同選考会、そのあと「楽器で笑顔基金」の理事会と懇親会。なかなかの日曜日でした。




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