自分の頭で考える ~学生へのお話⑪
先週の土曜日からずーっと続けてここのところ採用セミナーなどで学生に話をしている小ネタを記録しています。会社説明はメンバーたちがきちんとやってくれているので、セミナーの都度に私はかなり違う角度からの話をさせてもらっています。小ネタのモジュールのストックから、与えられた時間と相手の雰囲気によって構成させて話すのですが、小ネタの内容も少しずつ変わりますし、増えていきます。

今日は「自分の頭で考える」という話です。

昨秋にWORKSの勉強会で群馬大学の片田敏孝教授から伺ったお話が引用元です。既にマスコミで様々な機会で紹介されていますので、聞いたことのある人も多いと思います。ここでは、片田先生自身が責任者をされている群馬大学広域首都圏防災研究センターのホームページをリンクしておきますので、是非、ご一読ください。

また、私も感動のあまりに話を伺った直後に4日に渡ってブログに残していますので、あわせてご確認いただければと思います。

人が死なない防災~釜石の奇跡①
想定にとらわれるな~釜石の奇跡②
率先避難者たれ~釜石の奇跡③
釜石に住むためのお作法~釜石の奇跡④

釜石市は東日本大震災での大津波の被害をまぬかれませんでした。しかし、釜石市の小学生1927人、中学生999人のうち、残念にも津波の犠牲のなったのは5人だったといいます。これは周辺の市区町村と比較すると、確かに奇跡的な数字なのです。

釜石市には「釜石市津波浸水予測図」というハザードマップがあり、そこには想定される津波の最大の高さが等高線のように描かれています。このお話の舞台である釜石東中学校と鵜住居小学校は、このマップによると津波が来ないエリアにあります。そして、過去のいかなる津波も両校のある場所には届いていません。ですから、ハザードマップを見ると子どもたちは安心するわけです。片田先生の教えは、一言でいえば「これを信じるな」なのだといえます。そして、津波が来たら自分で考えて自分で逃げろ、というものです。行政が提供するハザードマップはあくまでも過去のデータを参照に作成したものであり、未来が常に過去のデータとおりになるわけではありません。そんなものを信じずにやばいと思ったら逃げる、それが大切だとひたすら教えたのです。さらに片田先生の教えの素晴らしいところは、君たちが逃げる姿をみて他の人も逃げる、そのことによって他の人の命も救えるんだ、と教えているところです。

事実、彼らは、川の水が引くのをみて自らの主体的な意思で逃げました。川下にある中学校の生徒が高台に逃げるのをみて、中学校の並びで少しだけ川上にある小学校の児童も逃げ始めたといいます。そして、津波は両校を完全に呑みこみました。彼らが最初の避難所としていた高台すら呑みこんだのです。その時には生徒たちは自主的にさらに奥の山へと逃げたといいます。

釜石の奇跡は奇跡ではないのです。

自分の頭を人に委ねてはいないでしょうか。自分の主体的な意思とは何でしょうか。ハザードマップをやみくもに信じて生きてはいないでしょうか。

就職活動ではものすごい量の情報が押し寄せてきます。親もいろいろと干渉をしてくるでしょう。友達の動きもあせりをさそいます。自分の頭を人に委ねずに、自分で主体的に意思を持って決める、就職活動の中で忘れないで欲しいことです。

そして私たちは2011年を忘れてはいけません。

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