挫折経験 ~新卒採用面接に思う
今日は大阪にて終日、新卒の最終面接。気持ちが引き締まります。

今日の面接だけから思うわけではないのですが、新卒採用面接における「???」は採用側もたくさん感じています。そんな環境の中で、私たちも真剣に自社で活躍してくれるであろう人を探し出しています。それが採用活動です。

今回とりあげる「???」は、挫折経験です。
どうも多くの会社の面接官は、挫折経験が大好きなようです。挫折経験があり、それを乗り越えた実績があり、その再現性が期待できれば、企業に入っても頑張ってもらえるという論理の流れはよく理解できます。これはその通りです。でも、就職活動の時期になって、いままで挫折をせずに頑張って成功してきた人より、挫折を繰り返してきた人が、認められやすくなるようなことかあれば、それはちょっとどうなのかなと思います。挫折がなく、成果をあげ、周囲にも感謝されて、ハッピーな人生をあげることができれば、挫折まみれの人生よりも、悪いことは1つもないんじゃないでしょうか。

今や企業の面接の多くは構造化面接的な面接になっています。掘り下げて質問をしていくには、挫折経験はうってつけです。ですから、自称挫折をしている学生は喜々として挫折経験を語りますが、これまで挫折なく過ごしてきた人は逆にかなり控えめになります。ただ、自称挫折には要注意です。挫折経験がないと真摯に悩んでいる人にとっては、とてもとても挫折とは思えないようなレベルのことを挫折経験として元気一杯に語る人もいます。特に同質的な関係での挫折経験、例えばサークル内での事件などは、その同質性がゆえに社会に出ての行動の参考には普通はあまりならないはずです。

でも、面接官には挫折経験ロマンスみたいな馬鹿げた幻想がたぶんあるんですね。

私は学生時代までに挫折経験というのは、ほとんどありませんでした。これは胸をはっていえます。もしかすると、他の人がみると挫折経験と感じるようなイベントはいくつかあったのかもしれません。でも、そんなものを挫折経験と感じないのはとても素敵なことだと思います。逆に喜々として挫折経験を語る方がちょっと違和感を感じます。仮に挫折があっても、簡単に初めてあった他人に対してあれが挫折だなどと語れるものでしょうか。挫折というのは、そんなイージーなものでしょうか。そんな軽いものでしょうか。

大切なのは挫折経験ではなく、金井先生がいうような「一皮むける経験」ではないでしょうか。たくさんの「一皮むける経験」をしたにもかかわらず、それが挫折経験にはいたらなかったのであれば、これは素晴らしいことです。胸をはっていいことです。

日本中の挫折を経験したことのない学生の皆さん。もし、あなたがチャレンジングな人生を送り、1つや2つは「一皮むける経験」をしたような気がすると認識していれば、徹底的に自信をもってください。社会は厳しくつらく、ゆえに愉しい世界です。これからは、たくさんの挫折がまっています。挫折経験のある人が、再現性を発揮してこれからもそれを乗り越えてくれることも期待しますが、挫折経験のない人が始めての挫折経験を徹底的に苦労しながらも、ひょうひょうと乗り越えることもまた期待したいです。

面接官がみるべきは、挫折経験ではなく「経験」そのものです。表面的なストーリーではなく、本質的なストーリーです。

《2012年4月5日》 大阪の「なんでんかんでん」にてお好み焼き。もちろん会長もいました。前事務局は姫路あたりにいたようで、参加できずです。

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