コマ切れプレゼン ~新卒採用面接に思う
まだ、採用面接をプレゼンだと勘違いしている学生の皆さんが少なからずいます。

アイスプレーキングのために、自己アピールや志望動機を冒頭に聞くというやり方もあるのですが、最近は時間がもったいないのであまりやっていません。その代わりに、あなたがどんな人か何をやっていたのかがわかるように紹介をしてください、といった問を冒頭にすることが多いです。やはり最初はフリーに話してもらった方が緊張が解けますし、この質問は誰でも話せるはずの質問ですし。

でも、この問いに対して、自己アピールや志望動機を話し始める学生がかなりの確率でいます。その回答から、その学生が過ごしてきた全体像がおおよそ把握できて、人となりを想定できるようなしっかりとしたお話をしてくれる人は、少数です。

どうも、相手の質問にきちんと真摯に応えるよりも、相手の質問を自分の用意してきたネタに結び付けて、流暢で感動的なプレゼンをするのがよい面接だと勘違いしている人がまだいるようです。そういう人は、こちらが何を聞いても、嬉々として自分の用意してきたネタに結び付けて語るので、コミュニケーションというよりは、コマ切れプレゼンになってしまいます。

それでは時間がもったいないですし、その人がどんな人だか判断することもできないので、こちらは用意していないであろうということを聞くしかなくなります。でも、そうすると、最初は少ししどろもどろになりながらも、実に味のある良い体験を話してくれる人も結構、います。コマ切れプレゼンを聞いただけでは、怖くて内定が出せなかった人も、しどろもどろの対話の中でいろいろなことをこちらも理解し、良い結論にいたることもあります。

コマ切れプレゼンでも、その内容が良ければ、一次面接はとおります。でも、最終面接は絶対にとおりません。なぜかというと、最終面接は、駄目な人を落とすという視点ではなく、欲しい人を採用するという視点での決断だからです。採用するためには、この人がどんな人なのかをそれなりには理解できた!という確信を持つことが絶対に必要です(現実にはかなり難しいのですが)。プレゼン(整理して用意してきたストーリーのことを指します)をいくら聞いても、これは絶対にできません。ですから、プレゼンをしている時間は非常に双方にとって無駄なのです。限られた時間を通り一遍のシナリオで過ごすと、その人をみる時間が減ってしまいます。結果的にしっかりと見たと感じられない場合、どうしても内定は出せません。プレゼンが長ければ長いほど、結果的には不利になる可能性が高いでしょう。

こんなのが、最終面接官の心理の1つです。

《2011年4月6日》 終電近い新幹線で大阪から帰宅。乗車時間中の9割は熟睡して過ごしました。持参した2冊の本はほとんど手つかず。意外と疲れてるんですねぇ。

関連記事
スポンサーサイト
【2012/04/06 23:58】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<脱・ステレオタイプ | ホーム | 挫折経験 ~新卒採用面接に思う>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://jqut.blog98.fc2.com/tb.php/1582-096ef902
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |