株式会社イマジナさんのメルマガに、ちょっとインスパイアされて書きます。
「ゆとり教育世代といってはいけない」というタイトルで近年の新入社員について書かれていました。プレジデント誌の調査を引用してのことですが、2011年度の新入社員は「集団生活への取り組み姿勢は積極的」という項目が83.3%と高く、前年度よりもさらに2.7%上昇しているそうです。これを称して「近年の新入社員の特徴は、協調性が際立って高い」。 メルマガ筆者の受けている感覚としても、協調性があり、素直。見た目もきちんと整えており、自分たちがどう見られているかを強く意識している、そして「空気を読む」能力も高い。その反面、周囲に合わせる傾向が強く、主体的にチームを引っ張ろうという意識に欠ける、という感じですね。そして、「型から外れることへの恐怖がある」という回答が60%と、前年度よりも11%さらに高まっているとのことです。「間違えを気にせず、とにかくやってみる」も50%で、前年度より10%ダウンしています。 これらを称して「ゆとり世代」と世の中の皆様には語られているわけですね。 メルマガでは『「これだからゆとり世代は・・・」などという表現は彼らのモチベーションを下げてしま うので絶対に避けるべき』といっていますが、まずはこれには大賛成。 また、ゆとり世代の特徴にあげられる「空気を読む」能力が高いことは、ビジネス上、極めて大切なことですし、これができない新入社員がたくさん入ってきたら嫌ですよね。とんがった「採用したい人材像」を会社説明会で叫んでいる会社も、実際には素直で協調性のある人を待ち望んでいたりします。 もちろん「主体的にチームを引っ張る」力がないという指摘は確かにそうですが、今までの新入社員が主体的にチームを引っ張っていたかというと、ちょっとそれも微妙なように感じられます。 別に彼らの援護をするのが目的ではないですが、あまりステレオタイプな見方はしないでねということを改めていいたいだけです。 ダイバーシティに取り組む企業が、大勢の新入社員を十把一絡げに「○○世代」と呼んでいること自体が、非常にこっけいであり、不思議な感じがします。 ただ、傾向をキャッチーな言葉で表現し、定義することは、ことの把握を効率化させます。でも、これはどちらかというと企業側の都合。自分たちの効率のために、新入社員にもレッテルを貼られていることを認識されることに意味があるとは思えません。とても、生産者志向の思想でもあります。 このテーマ、書くのは何回目かですが、レッテルを貼らなくすることから、本当の個人をみた人事マネジメントが生まれ、ダイバーシティが根付く土壌が生まれ、1人ひとりにあった育成方針を考える上司が生まれるのではないかと思っています。
スポンサーサイト
|
|
管理人の承認後に表示されます【2012/04/12 00:10】
|
| ホーム |
|