仕事が嫌い
先日のキャリアデザイン学会 第41回研究会は、著者と語るシリーズ(5)『「働くこと」を企業と大人にたずねたい ―これから社会へ出る人のための仕事の物語』でした 。今日は、当日に参加されていなかった人にはとてもわかりにくいブログになることをまずはお詫びします。私が飲み仲間の二朗さんを連れ出して、【やゑくら】というチームの石飛さんを交えて進行をつとめた企画です。

この半ばあたりのことです。
進行役の石飛さんが「仕事は好きですか」と会場に投げかけたところ、実に7割くらいの人が挙手をされました。まあ、かなり偏ったメンバーだとはいえるものの、これってすさまじい比率だと思います。一方、「仕事はきらい」とする人ももちろんいるわけで、代表選手が高田さん。会社に入ってからこれまで仕事が好きだと思ったことはないと公言されます。そこで、いくばくかの時間を使って、仕事は好きか嫌いか談義などもしましたが、ここだけ切り離して何かやっても面白いことになりそうな感じでした。

で、思ったことが2つ。

仕事が嫌いといい放つ高田さんも、仕事をやっていたおかげて今日もこういうところに来ていると語ったりされるわけ、そう「仕事」とは仕事の中だけで完結しない、というか閉ざされない代物なのです。この部分の面白さを学生に理解して欲しいというのが、今回の私の隠しテーマであり、だからこそ【やゑくら】という枠組みを使って構成を作ったり、馴れ馴れしい友達口調で進行をしたりしたわけです。ただ、これはちょっと伝わらなかったカナ、そもそも学生がとても少なかったですし(学生の集客に失敗したという側面と、社会人がとてもたくさん集まったので予想以上に早めに満員御礼が出たという側面がありますが…)。

それからもう1つは、「仕事が好き」「仕事が嫌い」といっているときの「仕事」という言葉に広がりがあるに違いないということ。同僚や働く仲間をイメージする人、会社の事業をイメージする人、担当している業務をイメージする人、仕事のやり方をイメージする人、なんだかわからないけど漠然と考える人、プライベートではない時間という感覚で捉える人、たぶんバラバラなんです。これが「仕事」の怪しいところです。誰だって、すべての側面から仕事を好きになることはなかなかできないように思います。でも、自分が大切にしたい側面では「好き」とちょっといえるようなのが素敵に感じます。これって、人によってはちょっとしたことで得られる幸せのようにも思います。学生の皆さんがとらえている「仕事」以外の「仕事」がきっとあるはずです。

もう10年くらいになるでしょうか。慶應義塾大学のキャリアリソースラボラトリーの花田光世先生や高橋俊介先生が「ワークライフ・バランス」という言葉に相対して、「ワークライフ・インテグレート」という言葉を使い出したのは。
最近、ようやくこの言葉をときどき一般の新聞・雑誌などでも見かけるようになりました。私自身は、仕事の面白みというか仕事の不思議さというのは、ある種の「広がり」にあると感じます。仕事は仕事の中だけで閉ざされずに、ライフととろけあって存在していく可能性を秘めているものです。
新入社員として、ひたすら目の前の果てしなき現実に真摯に向き合い続けることができれば、きっとある日、ふわっとしたこの「広がり」感を得られるときがたぶん来ます。

あまり整理になりませんでしたが、とりあえず1週間あけないうちにちょっと能天気な軽いリフレクションでした。実はまったく逆に近いスタンスのことも考えたりします。

《2012年4月18日》 大阪半日日帰り出張。内定者10名と休みなく内定面談でした。
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【2012/04/18 23:51】 | キャリア~全般 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top↑
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コメント
ワークライフ・インテグレート
私も仕事のやりがいといった面で悩みが絶えず、いろいろ試行錯誤して、キャリア論などを読んで自身の考えの助けとしてきました。

ワークライフ・インテグレートは、私の考えとも非常にマッチしています。高橋俊介氏の著書は読ませていただいていますが、はじめて知りました。

ワークライフ・バランスは、ワークとライフが別のもの、といった印象を受けますが、ワークライフ・インテグレートは、ワークもライフも境目が明確にはなく、ライフの一部がワークであるとの考え方だと思います。

ワークをするために、自分の強みや特徴を十分に発揮し、ジョブデザインしていくことで、ワークライフ・インテグレートが達成できるような気がします。

長文失礼しました。
【2012/05/13 23:25】 URL | so-tan #-[ 編集] | page top↑
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