社会に出て経験する第一段階の壁
昨日に続いて、新入社員配属前のお話に関してです。
いつも、社会にでて感じ壁について繰り返し話しています。昔、このブログにも書きましたが、時期が時期なので改めてまた整理をします。

この壁は2段階でやってきます。

【社会に出て経験する第一段階の壁】

① リアリティ・ショックの「壁」
② 曖昧な基準の「壁」
③ 多様な価値観の「壁」

これらの壁はすべての新入社員が多かれ少なかれ感じるものです。そして既に新入社員研修の折に、それなりには感じているはずです。新入社員研修の役割の1つは、これらの壁の存在を顕在化させて認識させ、少なからずこれらの壁を乗り越えることができたという経験を積ませることです。

『リアリティ・ショックの「壁」』についてはいうまでもないと思いますが、RJP的採用が一般的になってきたとはいえ、まだまだ就職活動中に理解していた自分の会社と、実際に入社してみた自分の会社のギャップは小さくはありません。この差はすべて「リアリティ・ショック」の波として新入社員を襲います。朝起きて満員電車に揺られて会社に毎日行くということがいかに大変なことか、という当たり前のことも改めて身にしみて感じます。1日研修で必死に頭をつかうことが、いかに身体をへとへとにするかということも改めて身にしみます。そんな多くのリアリティ・ショックが襲います。しかし、今感じているものは、まだまだ現場に配属される前の温室の中での話なのです。

『曖昧な基準の「壁」』はじわじわと新入社員を苦しみます。新入社員研修期間中はまだカリキュラムが決まっていますが、グループ討議の進め方などは新入社員側にゆだねられます。明確なシラバスが提示され、具体的な時間割りとおりに授業があり、レポートの提出締切り日が決まっており、試験の出題範囲も明示される、こんなすべてがすっきりさわやかに提示される「学校」という16年間慣れ親しんだ世界から、曖昧と理不尽が闊歩する「社会」という世界に入り込んだ新入社員は、迷い戸惑い、時に文句すらいいたくなるでしょう。上司が何を求めているのか、いったとおりにやったつもりが怒られた、いつまでにどのレベルでやれと詳しく教えてくれない、そんなことは序の口、営業に出向いた先の社長の機嫌が悪くて怒鳴られた、いったい全体誰が決定権を持つキーマンなのやらまったくわからない、何をクリアしたらこの社長は契約書に印を押してくれるんだろう…、すべてが曖昧です。そして、曖昧ということは自分で決めなければならないということです。このことも新入社員研修中にきちんと理解して欲しいことです。

『多様な価値観の「壁」』は新入社員研修で会う「同期」の仲間からすでに始まっています。キャンパスで出会っても絶対に友達にならなかった奴が同期に必ずいます。そんな奴とグループで作業をすることが求められます。深いディスカッションを繰り広げる必然に追いやられます。同じ世代が集まった同期ですらそうなのですから、配属された現場に待つ上司や先輩たちの多様性、そして客先や取引先の魑魅魍魎のごとき多様な登場人物。どうしても同質的な付き合いに終始してきた学生時代との大きな違いです。新入社員研修では、同期という練習台を使って、この壁を実感します。ただ、研修を終えたあとの多様性と比較すれば、雲泥の差なのはいうまでもありません。

採用⇒内定時⇒新入社員研修の各ステージで、この3つの壁を認識し、自分なりに克服する手段を身に付けることをある程度、学び経験している新入社員。早い人は、結構、軽々とこの壁は乗り越えることができます。

でも、そんな新入社員の前には次の壁が立ちはだかるのです。

《2012年4月29日》 三連休の中日、すごい晴天です。でも、朝から休日出勤。さすがに今日出勤している人は少ないです。



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