経営学習研究所(MALL)立ち上げに寄せて
今年の初めくらいから始めた大人の悪だくみの1つの帰結経過である「経営学習研究所(MALL)」のキックオフ企画がいよいよ6月4日(月)に決定して、ネット上でのリリースが始まりました。フェイスブックページを創った上で、各理事が自分のWEB媒体等で拡散をするという手法で、告知を進めています。本ブログは実名ブログでないので、告知に使うには少しねじれた関係にありますが、こちらでも昨日、概要を掲載させていただきました。今日はもう少し詳しくお話を整理したいと思います。

このチームの志は、例えば「日本を学習大国にする」というようなことです。「学習大国」の定義はおそらく理事1人ひとりで完全にイコールではないと思います。でも、大きいベクトルさえずれなきゃそれはそれでいいんでしょう。「大人の学習」という概念は、綺麗に「時間割り」に閉じ込めるものではありません。

実際に「MALL」がまずやれるのは、セミナー、シンポジウム、ワークショップといったものに当面はなるでしょう。MALLという略称に込めているのは、まさに社会を「学びのショッピングモール(縁日)」のようにすることに貢献したいという思いです。そんな曖昧、猥雑さ、自由さ、愉しさも「大人の学び」の特権です。

組織の外に出る主体的学習を称する「越境学習」という言葉が一般化しつつあります。私は組織を元気にするためにも「越境学習」は実に重要だと思っています。企業発展のキーが効率化追求から創造性追求に変わってしまったのですから、組織に閉じこもるだけの人には組織を元気することがなかなかできにくい時代なのです。この組織外での学習という奴を活性化させ、普遍化させることにより、何か日本が変わるんじゃないか、そしてとにかく少しでも元気な日本を次の世代に引き継ぎたいと思うのが、私の気持ちです。

既にいたるところで萌芽があります。私が属している組織外勉強会もたくさんありますが、そこで出会う素敵な皆さんの多くが、また自らも何らかの勉強会を企画したりしています。こういった流れは、数年前と比べて非常に拡がっていると実感できます。ほんと話を大きくして恐縮ですが、この延長上できっと日本は変わっていきます。そう思うのです。

話はがらりと変わりますが、ヒトが感じる「味覚」について、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つを基本味といいます。味覚というのは面白いもので、ある最低濃度を超えた時点で初めてヒトはその味覚を感じるのです。その最低濃度を「閾値(いきち)」と称します。例えば、塩味を感じる物質をなめたとしても、閾値以下の比率のものでは、ヒトは塩味を感じないのです。そして、各基本味ごとに閾値はレベルは異なります。概して、苦味の閾値は低くなります。つまり苦味は低濃度であっても感じるのです。苦味というのは、もともとヒトが毒性を把握するための基本味なのだといわれています。ですから、低濃度でも苦味を感じることは、ヒトの命を救うために必要なのです。ほとんどの子供が小さい頃は苦い食べ物をあまり好きではないのは、毒性のある食べ物を体内に取り込まないための本能的な態度なのです。また、味に繊細な人、鈍い人がいるように、「閾値」には個人差もあります。

ごく一時期ですが、調味料の営業に携わったことがあり、その際にこの味覚における「閾値」という奴の話を知りました。しかし、この「閾値的感覚」は、様々なところで実感することがあります。i-phoneが登場して一部のとんがった人がスマホを使い始めた時期がありました。まだ、数年前のことです。しかし、今や誰もが当たり前にスマホを持ち歩きます。ある時点でスマホを持つということが「閾値」を超えたのだと思います。そうすると、それが当たり前になるのです。

それと同じようなことが、私たちの国「日本」における「学習」に起きつつあると思っています。朝活ブームも、IT勉強会カレンダーに並ぶ数々の勉強会も、そんな流れの1つです。学生の皆さんだって、ものすごく様々な活動を活性化させています。これは私たちの学生時代にはなかったことです。そんな彼らを「ゆとり世代」などといって、自分たちの世代を相対的に優位化させていてはいけません。

いずれ、今の流れが「閾値」を超えるのです。自立的に組織を超えて学ぶことが当然のこと(普通のこと)になり、そこから様々な何かがきっと生まれるのです。日本の学びが「閾値」を超え、日本が誰しもが認める(感じる)学習大国になり、その先に自立的で責任感のある元気な日本がある、そんな未来に対する思いがちょっぴり私にはあります。これが、私がこのMALLに二つ返事で参画したいと思った基本的な理由です。

MALLには中原先生、長岡先生、岡部先生というアカデミアの雄がそろわれています。中原先生のLearning Barの動員力を考えると、容易にいろいろな展開ができそうにも思います。でも、Learning Barにヒトが集まるだけでは、学習大国にはなりません。いろいろと話を聞いて吸収することは大切ですが、そんな場で何かを得られたと思ったら、こんどは小さくてもぎこちなくてもいいから自分で「場」を創ってみようかな、という連鎖が大切です。次は友達や同僚と来てみようかなという連鎖が大切です。

実務家がささやかながらも、いろいろなところでいろいろな思いで「場」を創る。日本中が学びのMALL化していく。こちらの実務家の学びの場と、あちらの学びの場が有機的に結びついたり、コラボしたりしていく、オープンで愉快な場が拡大していく、そんなために何かできないかなぁというのが、私の立場です。

といいつつ、大それたことはまったく考えていませんし、できるわけもありません。自分の身の丈+ストレッチでやることが実務家にとって、家族持ちにとっては、また大切なのです。そして、目一杯に本業をこなした上で、貴重な自分の時間を投資する話ですから、自分自身が結果的に愉しくやれなければ続きませんし、意味もないと思っています。大人の学習は、愉しくちょっと怪しくあるのが一番です。少なくとも表に見せる部分としては、そう格好つけなければいけません。。

6月4日のキックオフには、各理事がそれぞれイーゼルトークというのをやるとのことなので、それまでにもう少し思いを整理しておきたいと思います。連休の最後の日、晴天かと思ったら雷雨が襲う不安定な気圧配置の日に、ちょっと気持ちを書きとめてみました。

こんなことを一緒に考え感じてみたいな、という方、是非6月4日のMALLキックオフ企画にお出でください。テーマは新人教育。MALLのキックオフにはうってつけです。是非、一緒に面白いことをしましょう。

申し込みサイトは、コチラです。

《2012年5月6日》 今日で連休も終わり。結構、良く呑んだ連休でした。明日からまたしばらくは相当のボリウムとスピードで仕事が押し寄せますが、それもまた幸せというものです。
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