「人事の奴らって、結構、面白そうじゃん」って言わせよう
金曜日にあったインテリジェンスHITOフォーラムにて感じたことを書き連ねて3日目です。ただ、内容について一切包括的には触れておらず、昨日と一昨日の2日間「越境学習」についての話ばかりでしたね。今日は、頑張ろう人事のヒト、という話を整理します。

で、お話は3週間ほど前にさかのぼります。別にちゃかして書いているわけでもないのですが。

事件①2012年4月21日 「人材教育」読者セミナーにて

大手企業の人材育成関連部署であれば、必ず定期購読していると思われるJMAMの「人材教育」誌、その読者向けに読者セミナーが開催されました。第Ⅰ部は守島先生のお話+実務家を交えたパネルディスカション、第Ⅱ部は酒井さんと永井さんの2つのセッションに分かれます。そして、第Ⅲ部はワールドカフェ。で、何が事件かというと、第Ⅲ部のワールドカフェを前にして多くの参加者が帰ってしまうのです。残ったのは多分1/3くらいですかね。これからようやく本番、やっとダイアローグができるという段になってからです。ワールドカフェの場でも、各グループでの話し合いの共有化をと言われても、なかなか誰も発言せずにだんまり時間が続いたりします。

事件②2012年5月11日 インテリジェンスHITOフォーラムにて

今回の話です。テーマはタレントマネジメント。第Ⅰ部はサイバーエージェントの曽山さん、トリンプの平塚さん、資生堂のアキレスさんという、そうそうたる顔ぶれが登壇して、各社の事例紹介&パネルディスカッシン。3社の事例を交えて企業としてタレントマネジメントとどう取り組むかを論じます。そして第Ⅱ部では、自らのタレントをどうマネジメントしていくか、というテーマ。越境学習の話もここで出てくるわけです。そして、ここでは周囲の皆さんとのダイアローグの時間がたっぷり取られます。でも、この段階では会場の人数はなんと半分程度に…。壇上の進行者もこれはさすがに嘆きます。

まあ、忙しいのはお互い様だとは思うのですが、事例だけ聞いて帰るんだったら「労政時報」「人材教育」をつぶさに読めばいいような気もします。いろんな話を聞いて、それをダイアローグして、あれやこれやと思案して、自分は何を語ることができるのか、自分が語ったことは相手にどう感じられるのか、自分の弱みは何なのか、自分の考えの固定的な部分は何なのか、同じ話を聞いて他社の人事担当者は何を感じていたのか、自分とそれはどう違うのか、それはどうしてなのか、そんなことを感じて考えることこそが、明日からの仕事にも人生にも活きるはずなのですが。そんな機会を捨てて、ありがたい事例や先生のお話を聞くだけ聞いて帰っちゃっていいんでしょうか。

実は私が苦手なものの1つにカクテル・パーティがあるのですが、あのようなそれぞれの役割が決まっていない中で不特定多数とコミュニケーションをするのは実に苦手です。でも、せっかく就業時間内に来ているイベントですから、できることはすべてやって戻らないとという思いはあります。で、本来、不特定多数の皆様とのダイアローグなんて得意な分野ではないのですが、最後までいることに意義があると常に思っています。あとは慣れです。

こんなあたりを法政大学の長岡先生はさわやかにいじられます。

企業が扱う対象として、「組織」と「市場」、そして「コントロール可能」「コントロール不能」の4つをまずは持ち出されます。そもそも、旧来からのマネジメントの原則は、「市場」は「コントロール不能」なもの、「組織」は「コントロール可能」なものということでした。「組織」というのはマネジメントによってコントロール可能なものと認識されていました。わかりやすい話でいうと、会社が指示するとおりに社員は動くものと認識されていました。会社が北海道に異動だと指示すれば、社員は会社の人事権に従って単身赴任をしてでも異動したものです。そんなパラダイムに慣れ切った人は、組織で起こることのすべてはコントロールできるものと、未だに勘違いします。例えば、その前提で人事施策も打ち出すわけです。

この旧来的パラダイムから、世界は大きく変わっています。今や、組織に意識的に揺らぎを与えて革新を招きいれることなくして、企業の成長はありません。そしてその役割の一翼を担うのが人事部です。「他社事例」は今までとおりに参考にはなりますが、「他社事例」で会社を成長に導くことはできません。自分たちが揺らぎを恐れている、揺らぎを避けているようでは、役割をまっとうすることはできません。それが新しいことをやろうということです。

寡黙な人事担当者、聞くことオンリーの人事担当者では、物足りない時代なのです。自分をとっても必ずしもできているとは限りません。自分を棚にあげて語らせていただいている部分も多々あります。世の中、そんな格好よくいくもんじゃありません。

でも、とにかく「人事の奴らって、結構、面白そうじゃん。あいつら、きっといつか何かをやらかすよ」と世の中に思わせたいですね。

《2012年5月13日》 日本中が母の日でした。なんかこういう強制的なのって得意ではないのですが、そうでもないと気後れして何もしないという見方もあるし…。また、消費の喚起のためにも大きく貢献していることだろうし…。何はともあれ、日頃に感謝をこめて。
関連記事
スポンサーサイト
【2012/05/13 22:22】 | HRM全般 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
<<「人事権」と「解雇権乱用法理」のトレードオフ | ホーム | 「越境学習」、すっきりしたら負け>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://jqut.blog98.fc2.com/tb.php/1620-cfbcedd4
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
-
管理人の承認後に表示されます【2012/05/16 20:03】
| ホーム |