金曜日の「Works Symposium」、どなたが語った言葉なのか、肝心なところを忘れてしまったのですが、リーダーシップについてこんな話を聞きました。
被災地のボランティア・センターにいった。そこには、多種多様な人々が集まっている。そこには優れたリーダーがおり、ほんとうに多種多様な人々が、ムダになることのないように裁いていた。そのリーダーの行動には、2つの基軸が感じられた。一つは、多様性を大事にすること、もう一つは、きちんと自分の中に物差しをもっており本質的なところでブレないこと。良好なコンフリクトは随所に生まれたが、チームとしてそのボランティア・センターは機能していた。 同質的な人の集まりの組織であり、ヒエラルキーと権限が定められている日本の企業社会では、なかなか育たないタイプのリーダーですね。でも、日本の企業もダイバーシティを推進しています。四半世紀前の正規社員のみ、基幹事業は男性のみ、もちろん日本人のみという組織に比較すると、かなり世の中は変わってきました。25年前の人事部長が今にタイムスリップしてきたら、その職場の多様性に驚くかもしれません。 ちょっと前に、リーダーシップの反対語は「カオス」であるという話を聞きました。ボランティア・センターは、優れたリーダーがいなければ、カオスに陥っていた可能性があります。事実、それに近い実態のボランティア・センターもあったことでしょう。多様性を大切にしながら、本質的にブレないこと。非常に難しい態度です。リーダーシップの本質を感じるお話でした。 《2012年5月26日》 キャリアデザイン学会の研究会、ミニ学会的な企画でしたが、大会で発表いただくよりも、濃いやりとりができています。
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