新卒採用の現場が「お祭り」でなくなっている?
先週の金曜日の「Works Symposium 2012」、午後に参加した「インタラクティブセッションA-2:採用の未来~Global War For Talent 時代の新卒採用を展望する」、最後の質疑応答の際に発言された方の言葉が非常に印象的でした。

しばらくアメリカに赴任してきて日本に戻ってきた人事マンの方。戻ってきて自社の採用業務にいそしむ採用担当者をみていて何かが変わったと感じたとのことです。

新卒採用という仕事は良くも悪くも「お祭り」です。人事としては珍しく具体的な成果が出る仕事であり、達成感を得やすい仕事でもあります。新卒採用のように若手が戦略全体を描くことができる仕事は人事の中では多くはないでしょう。大変ではあるけれども、担当者自身にとっても楽しく、面白い仕事だ、というのがその方のもともとの新卒採用という業務観です。

どうも、これが違うようなのです。

私は1992年に営業から人事に移りました。最初にやらせてもらったのが新卒採用担当。バブル末期の時期です。先の質問をされた方のいうとおりの仕事だったといえます。同じ業界の他社の新卒採用担当者とも仲良くつるみながらも真剣勝負をしていました。リクナビがオープンしてから、最後の内定を出すまで会社に泊まり込んでやりつくすんだという奴もいました。私も3カ月以上は1日も休まずに働いた時期があります。そんな高揚感がある仕事でした。

訪問してくる学生との面接も今のような画一的な面接ではありませんでした。内定出しのお電話をして内定者のお母さんやお父さんとよくお話をしました。家族の雰囲気から、この内定者は辞退しそうだななどと推察したものです。ネット採用はリアルを減じています。

過去にやった仕事で一番好きな役割はと聞かれると、初めてやった新卒採用責任者と今でも答えるでしょう。会社全体を把握できる仕事ですし、経営トップにインタビューしたり、プレゼンをしたりする機会も得られます。全社の多くの人と協力しながら創り上げていく仕事でもあります。そして何よりも、人事の中ではもっとも外に開けている仕事だともいえます。

若手の新卒採用担当者にいろいろと話を聞きたい、と思っています。

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