面接で「挫折経験」をなぜ聴くのか
まだまだ先の話ですが、この秋に新卒採用に関するパネルディスカションのパネラーを依頼され、とりあえず引き受けしました。ただ、この頃、新卒採用というものに非常な悩みというか、すっきりしなささ感を覚えています。果たして、パネルディスカッションのある頃、私はどんなことを考えているものでしょうか。

今日はそんな中から「挫折経験」について。
少し以前にも書いたことがあります。

学生に「挫折経験」を聴いて、そこから構造化していくという面接手法があります。そういった手順をとらなくても、「挫折経験」を聴くのが好きな面接官がたくさんいます。社会に入っても多くの挫折が待ち受けていますから、学生時代にそれをいかに受け止め、いかに乗り越えてきたのかを確認し、またその方法に再現性があるのかをみるというのは、確かに正しいでしょう。

でも、そもそも「挫折経験」ってなけけぱ駄目ですか?

だいたいにおいて、社会で味わうレベルの「挫折経験」ってそうそう大学生活で経験できるものでしょうか。事実、多くの学生がサークル内のトラブルや、バイト先でのトラブル等を「挫折経験」としてイキイキと語りますが、そんな同質的な関係の中での単純なイベントは、社会で経験するものの比にもなりません。また、同じレベルのことを経験しても、簡単に「挫折経験」にしてしまう人と、そのくらいじゃ挫折にもなりゃしない、そのくらいのこと当たり前に起こるよ、と思っている人では、どちらが社会に出て強いのでしょうか。これは間違いなく後者ですが、後者の学生にとっては「語るべき挫折経験」はなかなか生まれてこないことになります。で、面接の際は困るわけです。方や、どうでもいいことで簡単に「挫折経験」できる学生は、とうとうとこれを語ることができます。変ですこれは。

学生時代に何も語ることがなく挫折もなくというのは、どうかと思いますが、あれもこれもやっていながら挫折経験がないというのは、評価できる話しではないかと思います。これにはいくつかのケースがあると思いますが、一番多いのは他の学生が挫折と感じることを挫折と感じないというパターンです。世の中そんなことあるよ、と腹が普通に括れていれば、ちょっとしたことを挫折だなんてピーピーいいません。別のケースとしては、非常に物事への対処が優れており、挫折を回避し続けてきた人です。これは面接をしても証明などできませんが、採用してしかるべき人材ですね。そして、もう一つのパターンは、非常に運がいい人です。すでに21歳にして運を使い果たしたということでもなければ、採用したい人材です。といいますか、運が強い人なので、この会社に入りたいと思った会社では「挫折経験」なんてくだらないことを質問しない面接官に当たるため、きちんと内定をとっているはずです。何せ運が強いわけですから。

もちろん本当につらい挫折経験をした学生もいます。そしてそれをきちんと消化して乗り越えてきたのであれば、これは実に素晴らしいことです。でも、そんな学生に会える確率ってどのくらいのものでしょうか。それでも、面接で「挫折経験」を聴き続けますか。

《2012年6月24日》 体調回復へ。今年の上半期もあと1週間。さあ、やることが五万とあります。
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