先日、企業研究会のシェアードサービス交流会議でOBとして(?)講演をさせていただく機会がありました。
講演タイトルは「シェアードサービスの光と影 ~私的シェアードサービス論~」。 構成は以下の感じです。不思議な講演内容ですよね。 1.シェアードサービスと私 ~自己紹介に変えて 2.シェアードサービス、愛と追憶の日々 3.シェアードサービスの浸透と拡散 4.外から感じるシェアードサービス 5.おしまいに 前職が2000年7月に持株分社施策を決めた際に、人事機能はシェアードサービスでやろうと決め、2001年7月の分社施策実行時に人事のシェアードサービスセンターを創らせていただきました。しかも自分のイニシャルを組織の愛称名につけて。まぁかなりやりたい放題に当時は仕事をやっていた感じがします。このブログの名前はそのシェアードサービスセンターの名前から持ってきています。 2002年1月には分社後の人事給与業務運営体制の構築のためにワークスアプリケーションズのCOMPANYの導入を決め、SAPのビックバン導入に人事だけ抗って2003年1月には無事にカットオーバー。その導入作業のさなかの2002年9月には食品シェアードサービス連絡会を設立。10年の時を経て未だに継続してこの会は機能しています。2003年度と2004年度に企業研究会のこの会に参加させていただき、2005年の6月に社内異動のために転出をしました。 もう7年も前の人間が現役の皆様の前で話をするなんておこがましいのですが、事務局の方の熱意で受けることにしました。講座は事務局でほんとうに決まりますね。この方でなければ、この会は存続していなかったかもしれないと感じるほどです。 何はともあれ、シェアードサービスという機能はどうやら日本に定着したみたいです。でも、どうもあまりポジティブには定着していない感じが伝わってきました。私たちが悪戦苦闘していた頃の課題がまだほとんど解決されてはいないようでした。 シェアードサービスって実業か虚業か難しいんですよね。 今まで単なる間接業務だった一つひとつの仕事に価格をつけ、品質管理に気遣いながら営業をかける。こんなことができるってまさに間接業務の実業化です。でも、その反面、こんな思いも出てくるのです。 「今までは自分の会社の社員のために仕事をやってきた。今も他社の社員といえども大事な顧客にサービスを提供するのは納得できる。ただし、顧客会社の方針には口を挟みにくいし、予算がつかないと改善も難しい。今までは間接部門とはいえ、自分の会社の事業に対して間接的でも貢献できる「実業」をやってきた。でも、他社の給与計算なんて「虚業」にしか思えない」。 同じことをやっても、インナーブランド戦略によっては、大きく方向性が変わってしまいます。私は徹底的な「実業化」にしかシェアードサービスの未来はないと感じて組織設計をしていました。実業化による組織貢献を実感できるようにする必要がシェアードサービスにはあると思っていました。 まだ、語り足りないので明日に続きます。
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