あるところから、新卒採用選考の中で企業は学生時代のボランティア経験は評価しているのか、プラスに考慮されるのか、といったような取材を受けました。確かに、最近ではエントリーシートや履歴書にボランティア経験を書く人は極めて多くなっています。そして、海外ボランティアなんかについても、ツアーが大量に出回っている状況であり、その敷居は低くなっています。ある意味、お金と時間があれば、誰でもボランティアができるという、ちょっと不思議な時代になったともいえます。
で、私の回答です。 ボランティア経験をすることはもちろん良いことだとは思いますが、それだからといって単純に採用選考で「プラスに考慮されるか」というと、けしてそうでもありません。まず、ボランティアといってもいろいろなバリエーションがあります。そして何よりも大切なのは、単にボランティアをやったという事実ではなく、ボランティアを通じて何を考え、何を感じ、そして何を学ぶことができたかです。人は学びとることによって成長します。自ら成長できるエンジンを持っている人であれは大歓迎です。ボランティアという経験からきちんと何かを学びとり、自分自身の成長に結び付けられた人であれば、仕事の中でもきっと成長が期待できます。 つまり、ボランティアも他の経験も同じだというのが私のスタンスです。良い意味でも悪い意味でも、敷居が低くなった今、行くことが大切なのではなく、そこで何を考え、そこから何を学んだかをやはり尋ねたいわけです。それが言葉につむげない人は、ボランティアもただの旅行だったのかもしれません。
スポンサーサイト
|
|
| ホーム |
|