ミドルの今、明確になりつつある2つの変化
11月22日(木)に開催されインテリジェンス社の第3回HITOフォーラムのテーマは「ミドルの未来」。旬なテーマでありつつ、非常に難しいテーマに果敢にチャレンジをされました。今回も3部構成+懇親会。今回も会社の飲み会とぶつかって、途中で失礼することになりました。

壇上に登られた方は、いずれもなるほどという話をします。全体の構成もよく練られています。でも、どうしてもテーマが収束していかずに、ふわっと感を感じて終わるのは、このテーマの今をよく表しているなぁと感じます。

たぶん、2つの意味でミドルをめぐる環境が激変の真っただ中にあるんです。

1つ目は、従来から実はあった2つの視点のミドルが完全分離しつつあること。2つの視点とは、年齢軸におけるミドルと、組織階層軸におけるミドルです。壇上で語る人は、前者を主に意識している人、後者を主に意識している人、両者にフォーカスをあてる人、それぞれです。おそらく在籍する企業や抱える問題によって人様々であり、会場でのディスカッションの際も軸足はやはりそれぞれ異なっていました。古き良き時代は、大企業ホワイトカラーにおいては、この2つの視点はほぼシンクロしていたのです。大卒の大半がミドルの象徴ポジションである課長にまで、ミドルといわれる年代でつくことができた、そんな時代です。ミドルとは、年齢軸でもあり組織階層軸でもあり、などということに気を使わなくてもよかったわけです。これが今では激変しました。20代半ばの年齢で組織階層軸のミドルの役割を担う人も大勢いますし、50代でも組織階層軸のミドルの役割とは縁のない人も大勢いるわけです。そして、これらが当たり前になっている企業群と、まだそうでもない企業群のあいだでは、お互いにミドルの議論をするのはなかなか難しくなってきています。いよいよ世の中は変わり、年齢軸のミドルと組織階層軸のミドルとを分けて語らないとならなくなってきたわけです。

もう1つの変化は、組織役割軸のミドルが期待される役割が天地がひっくり返るほど変わりつつあることです。これも組織によって進展度合いに大きな差があります。以前にミドルに期待されていた機能は、文字通り階層の真ん中にいるため、経営層とメンバー層の間に入っての連結ピン的な役割でした。ミドル・アップ・ミドル・ダウンという言葉も、ある意味では逆説的ではありますが、同じ文脈の中にあります。経営層が明確な方向性を示し、メンバーを率いてそれを実行するのか役割でした。しかし、経営層が自分たちだけで自ら新たな価値を創造し、新たな方向性を提示することが難しくなってきたわけです。結果、ミドルには単なる連結ピン役ではなく、自らがイノベーターとなることが求められます。もちろん、今現在すべての組織でそうなっているというわけではなく、連結ピンの役割がなくなったわけでもなく、属する組織によってこの色合いは大きく異なります。ですから、企業を超えてミドルの役割を論じるときに、ここでも論点が微妙に一致しないわけです。

いずれにしても、ミドル論議は新たなステージに来ています。難しいからこそ大切です。(年齢軸でいう)ミドル世代にとって、起こる典型的なライフ・イベントという概念もぼやけてきています。結婚年齢が低年齢と高年齢に二極分化し、標準世帯という概念が崩壊した中では、旧来的な年齢対応的なキャリア・イベントの考え方も容易には適用しにくくなっています。これは、カテゴリー論議全体にいえることです。より「個」をとらえる必要性が強まっているわけです。人事管理にしても、キャリア支援にしても、このことをしっかりと認識して、過去の知識・経験を活用しないと(もしくは捨てないと)、ちょっとした間違いを起こしかねません。

DSC_0234.jpg

関連記事
スポンサーサイト
【2012/11/25 19:33】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<MALL:働く女性ラボ<Lカレッジ>×WORKSIGHT LAB. 「ロールモデルってそばにいる?」 | ホーム | 良い営業商談には「予習」と「お土産」が欠かせない>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://jqut.blog98.fc2.com/tb.php/1718-0fb7e265
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |