絶対に遅刻をしては駄目だ
とある大学のキャリア関連の授業で話をしたのち、受講生が感想・質問などを書面で個別にフィードバックしてくれました。これは実に参考になることで、彼ら彼女らが響くところが、こちらの意図とおりのケースと、意外性のあるケースがあり、大変に勉強になります。何にしても、フィードバックは大切です。

そんな中から、ある学生のシートをやや要約・再整理して引用します。

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今日、一番印象に残ったのは「絶対に遅刻をしては駄目だ」ということ。今日、自分は遅刻をした。学生の自分が遅刻をして信頼を失うということは少ないかもしれないが、自分の知らないところで物事は進んでいってしまう。それが少し悔しかった。今日改めていかなる理由があろうと遅刻は絶対に駄目だと気付いた。自分の気持ちを明確にするためにも、これから二度と遅刻をしないことを約束したい。
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実はもう少し深い話も書いてあったのですが、それはあえて省略します。別にコミットを求めるレポートではないにも関わらず、最後には決意表明があります。シートを手渡ししてくれたのですが、その顔はきちんと本気でした。

彼の反応は私のこんな話に対してです。
私の典型的な1週間について、実際のグーグル・スケジュールを使って簡単に話しました。私は朝が早いのです。大半の日は7時台には社についています。始業は9時です。朝は効率がいいね、とかいうことではなく、ビジネス習慣として身についています。仮にいつもの電車が止まってしまっても、代替の手段で9時には会社に行けるような余裕があります。ですから、遅延証明書を駅でもらって会社で言い訳をしている人の気持ちは正直あまりわかりません。私にビジネス習慣がついたのは、入社当時の上司のこんな言葉です。

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いいか。絶対に遅刻をしては駄目だ。
もし、朝まで飲んでふらふらな時でも、
必ず始業前には席に座っていろ。
当たり前のことだけど、その積み重ねが信頼になる。
本当につらかったら、始業後に笑顔で外出して
河原で昼寝をしてもいい。
でも、朝は必ず始業前に来て、席にいろ。
朝一番で電話をしてくれる
お客様の信頼を失わないように。
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私の社会人のスタートは営業でした。まだ携帯電話がない時代。営業時間外に何か問題が生じた場合、お客様としては翌朝まで待つか営業マンの自宅に電話をかけるしかありませんでした。自宅にも時折、電話はありましたが、さすがにそれは本当に緊急時に限られるだけの分別が当時のお客様にもありました。
で、お客様は翌朝の始業時刻を待っている。そして、電話をしたにもかかわらず、担当が遅刻していないのでは信頼関係も期待感も失われます。そんなことを教えてくれた言葉です。この言葉の素晴らしいところは、単に朝早くこいということをいうだけでなく、「本当につらかったら、始業後に笑顔で外出して河原で昼寝をしてもいい」という一節が加わっているところです。この言葉が逆に朝にきちんと出社していることがいかに大切であるかを教えてくれます。宝物の言葉です。

本当に彼はその後、遅刻をしていないでしょうか。もしそれが実行できていたとちから、宝物の言葉の連鎖です。これほどうれしいことはありません。

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