1月28日付日本経済新聞朝刊。「ひと言の余韻」欄で、後藤正治氏が河合隼雄先生との対話を回顧されておられました。インタビューをしている中で「臨床心理を究めて対応すれば患者を治癒しうるのか」という問に対する回答だといいます。
『治るかといわれれば、そもそも治るとはなんぞやということになるわけで、その線引きがむつかしい。人は生まれてきたこと自体が病気みたいなものであって、完全なる治癒ということになれば、生まれてこないか、あるいはあの世に行ってからということになりましょうか。治ればよし、治らんでもまあええやんというスタイルでやってきたわけですが』 煙にまかれているようで、はぐらかされているようでもありますが、えもいわれぬ深い愛情が伝わってきます。 0、1のデジタルで判断できないのが、私たちなのです。 ![]()
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