変えようとしている側が実は一番変われていない
昨日のSFC研究所キャリアラボのスーパーバイザーでの花田光世先生のお話からもう1つ。

高年齢者雇用安定法の改正により、65歳までの継続雇用が企業に義務つけられます。定年を65歳まで延長する企業も出てきています。65歳まで雇用を延長するということは、ほとんどの人か年下の後輩の部下になる経験をするということです。それもかなりの期間に渡って。これは特に新しい話ではないのですが、新卒一括採用中心の企業においては、成果主義により処遇の年功制は薄れたものの、未だに年齢の意識は色濃くあるのではないでしょうか。

まさにそんなエピソードです。先生が携わったある企業でのキャリア研修でのお話です。60歳を目前に控えた社員が対象で、事務局は人事の若手社員。年齢的には場合によっては親子もありえるというくらいの開きでしょうか。人事のこの若手社員は事務局としてのサービス精神からでしょうか、冒頭にこんな挨拶をします。

「本日ここの場にいる中では私が一番の年下になります。研修中何かありましたら、何でも私たちにお申し付けください」。

さっと聞き流せば別に気にならない台詞ですが、ここが定年再雇用前の人を集めたキャリア研修ということでしたら、少々気になる話です。再雇用によりポストをはずれ、自分よりも一回りも二回りも年下の上司の指示を受ける立場になるかもしれない人達が相手です。原則的には「上司は年上、部下は年下」という平和な時代を過ごしてきた人達に、これからは違うということを腹落ちしてもらわなければいけない研修でもあるわけです。そんな状況に対して、人事の担当者の側が変われていないのです。年上を敬う気持ちは何があっても大切だとは思いますが、職場の中での仕事においては年齢は関係なくなるのです。

でも、こういうことって、私たちの仕事の中にはよくあります。認識しろと言っている自分が実は一番できていないということに気づいて、恥ずかしくなる経験をされた人も少なくはないはずです。他者の目でみて指摘をいただくか、自らがきちんと内省することでしか、これらに気づき、これらを改善することはできないのかと思います。難しいです。

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