素敵な新卒採用担当者 ~HRカンファレンスより
「日本の人事部」が主催する「HRカンファレンス」、第1回からの常連です。規模は拡大し、コマ数も飛躍的に増えましたが、株式会社アイキューの皆様の手作り感は変わりません。

今回はちょっと出番をいただきました。初日のランチミーティングのモデレーター。今までのランチミーティングは、講師をつとめられた高名な先生を囲んでランチをありがたく食べるというパターンだったのが、今回は人事だけで進行をするという革新的というか無茶な企画。題して、「ランチ・ミーティング【パネルトーク&ダイアローグ】人材採用のパラダイムシフト~これからの新卒採用を考える~ 」でした。

極めて魅力的な5社の採用担当者を招き、ユニークで革新的な新卒採用の取り組みを聞きつつ、皆で語る中で何か新しい気づきを得ようというものです。飛びきり面白いネタを持った企業が5社も集まると、もうただ話を聞いただけでもいいんじゃないかという感じもしますが、主催者はこだわります。それじゃあ、つまらないのだと。

で、私もついつい引き込まれ、5社のうち新潟の会社を除く4社に同行訪問させていただきました。なぜか訪問した日は、いずれも重い二日酔い、さらには約束の時間ぎりぎりで駅から急いだので、体調的には結構へとへとでした。でも、お話を聞き出すと、実に元気になるのです。

各社のお話を聞いて、まず思ったことは、この場を絶対に単なる事例発表会にしてはいけないということです。いずれの会社も尖がった企画をしているので、その企画自体が脚光を浴びます。やれば簡単にパクれるものもあります。でも、絶対にそれだと失敗します。詳しく各社のお話を聞いていると、採用担当者の強い問題意識に基づいていたり、会社の思いが根本にあったり、そういった根っこがきちんとあるんです。何を大切にして何を問題と感じて、真剣に考え、議論し、悩み、苦しんだ末に、それぞれの企画があるのです。そして、そのプロセスこそが、採用担当者の醍醐味なのです。単に結果としての企画だけでなく、そういったことを皆さんに少しでも語っていただくのが何よりも大切だと思いました。

5社からこられた5名のお話を聞いて、なぜこの人達は魅力ある話ができるのかがすぐにわかりました。それは、自分が大切にしていることと、自分がやっていることが、きちんと折り合いがついているからです。いやいややったり、他社との横並びでやったり、上司がいうからやったり、去年がそうだからやっていたり、ということがないのです。自分で考え、自分ごととして、七転八倒、紆余曲折を経ながら辿りついたお話を語っているからなのです。

人事の仕事の中で、このようなスタンスが最もとりやすいのが、新卒採用という仕事ではないかと思います。私は、多くの部下に新卒採用リーダーを経験させたいといつも思っていますし、同じ人間に3年を超えては絶対にやらせないというポリシーを持っています。自由奔放に新卒採用担当をこなさないことは、実にもったいないことです。私は例外的ですが、残念ながら多くの大企業の人事のトップは、新卒採用という仕事になぜか高いプライオリティを示さず、時間もかけません。でも、これを嘆く必要はまったくなく、だからこそ担当者は自由にやりやすいわけです。多少、失敗したって、会社が傾くこともありません。管理職の賃金制度を設計するという仕事では、そうはいきません。

でも、まだまだ横並びで採用活動をやろうとしている企業も少なくありません。解禁時期を遅らせれば何かが解決するという意味のない議論をしている人達も多くいますし、それをそのまま記事にする新聞社ばかりなのも現実です。

心配はいりません。現場はもう次にいっています。一社一社が、担当者1人1人が何がいいのか、何をやりたいのかを議論して、新しい取り組みをしています。それは、自社の競争力を高めるためでもあり、今の日本を少しでもよくするためでもあります。あと、数年でこれらのうねりが閾値を超え、日本の新卒採用は劇的に変わります。

素敵な新卒採用担当者に共通することが1つあります。
それは、自社の採用という概念を超えた視線をもっていることです。「働く」ということを学生にきちんと伝えたい、自分の立場から少し世の中を変えたい、そんな思いで学生に対峙している採用担当者がたくさんいます。

日本はもっともっと素敵になります。

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※写真、日本の人事部FBより拝借しています。しゃべっていたので、当然、撮影できておりません。
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