報告:経営学習研究所ギャラリーMALL「行為の動機を行為する:ダンス・パフォーマンスを通してモチベーションを考える」
本日、経営学習研究所ギャラリーMALL「行為の動機を行為する:ダンス・パフォーマンスを通してモチベーションを考える」が開催されました。MALLには各理事が主催するラボ企画、ギャラリーMALL・シアターMALLという全体企画がありますか、今回は残念ながら欠席の中原理事を除く全理事が参加して来場者をお迎えしました。

ダンス・パフォーマンスというテーマですから、のっけから普段とは違う雰囲気で始まります。会場は、株式会社内田洋行東京ユビキタス協創広場CANVAS。1階で受付を終えると来場者は3階にまず案内され、そこで着替えをしてから、地下の会場に進みます。今回のゲストはコンドルズの近藤良平さん。「てっぱんダンス」や「サラリーマンNEO」でお名前をご存じの方も多いかと思います。そうしてもうお1人のゲストは横浜国立大学の有元先生。本日の進行役&企画者の岡部先生とともに、この3名にて近い将来に書籍の出版も予定されています。

タイトルはダンス・パフォーマンスですが、参加者の大半がダンス未経験、実際には身体を動かす様々なワークの連続でした。でも、結構、汗だくで身体にもきます。リフレクション時間のビールの美味しかったこと。ワークの1つひとつは説明できませんが、多くのワークはペアでやるのですが、自然と全員が1つのことに取り組んでいきます。途中でどんどんペアを変えたり、2人組が4人組になったり、会場全体がいつか1つの生物のように動きます。最後に素晴らしいリフレクション・ムービーを皆で見ましたが、ほんとうに1つの生き物のような動きが続きますし、とてもよい笑顔が並んでいます。

今回のタイトルにある「行為の動機を行為する」ということを少し考えてみましょう。ここでの「行為の動機」はいったい何でしょうか。難しいことを抜きにすると「楽しい」というのがまずは間違いなくあります。今回はゲストとテーマを理解して有料で集った人ばかりですから、サンプルとしては非常に偏りがあります。ペアで行う多くのワークは相手への信頼が必要ですし、場自体が与えてくれる安心感も必要です。

今回の場に参加した人は、組織を背負っているわけでも、切実な成果目標をもっている存在でもありません。もともとフラットな関係性のが成立している場であり、何かを学びたい、愉しみたいという思いの強い個人の集まりでもあります。でも、それにしても、あの言葉を介さない素直な盛り上がりは素敵なことだと思います。

「動機を行為する」というのは、よくよく読むと不思議な日本語かもしれません。でも、今日の2時間、私たちは自然と「行為の動機を行為した」のかもしれません。ただ、行為をするときに常に動機を意識している人は実は多くはないはずです。逆に行為をすることによって動機が誘発されるということもありそうです。「行為の動機を行為する」という言葉を考えると、なんか逆にモチベーションばかりに注視することの不自然さを感じるとこもあります。

最後には近藤良平さん指導付という贅沢な「てっぱんダンス」を経て2時間のパフォーマンスは終わります。そして語りの時間。ビールとピタパンを手に自然に会場のあちらこちらで地べたの上に輪ができます。このタイミングで椅子とテーブルを出すかと事務局で思案していたのですが、何もしなくて正解でした。小学校の遠足で高尾山に登って山頂について三々五々輪になってお弁当をひらいて話し始めるときみたいな感じです。今回はいつものMALLに比べて、企業ビジネスパーソンの比率が低く、メンバーの多様性も高く、いろいろと面白く感じることも多くありました。

「ダンス・パフォーマンスを通してモチベーションを考える」というサブタイトル。楽しいとモチベーションがあがるという単純な結論だけではさすがに情けいないので、もう少し考えてみましょう。1人ではなかった点もポイントです。皆とつながっている感というのを常に感じました。また、たぶんチャレンジしても裏切られないだろうという感覚もありました。次に何をやるのかなというワクワク感もありました。1つひとつのワークがとてもこれは自分ができそうにないという感覚を得なかったことも大きいと思います。頭を使う前に身体を使うので、あれこれ考えることがないのも大きいでしょう。やっぱり頭がいろいろなことを複雑にしているところはあります。

この場が成立したのは、もちろんプロフェッショナルとしての近藤良平さんのファシリテーションの力によるところも大です。場を率いながらも、時に一歩引いて場を観察し、場に合わせた流れをつくる力というのは大切です。
よくよく考えると、これは職場という「場」でマネージャーが日々やっていることと非常に近いものがあります。中学生や大学生に対するワークの難しさを近藤良平さんはユーモアも交えつつ指摘されていました。これに対して、私たちが日々取り組んでいる「職場」という組織はどうでしょうか。中学生や大学生に比べると、組織目標があり、1つのことに向かっているわけですから、ある種の一体感はベースにあっていいはずです。でも、今回の「場」のような一体感とはおのずと違います。ても、マネージャーは場をきちんと観察し、場の状況によって様々な判断をし続けているものです。

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東京ユビキタス協創広場CANVASの地下1階で素敵なドアストッパーをみつけました。内田洋行さんの製品ではないそうですが、リアルにドアを支えているように見えて素敵てすよね。「場」はその瞬間だけで終わりがちです。「楽しかったね」「ためになったね」「面白かった」「勉強になった」、でも1週間後には素敵な思いでとして昇華してしまいます。この目一杯力を込めながらも、何となくちょっとユーモラスなドアストッパーの姿をイメージして、今日の「場」のドアが閉ざされて思い出の1ページに終わることなく、明日から何か少し変わるかもね、に繋がるようにしたいなあと思います。

など長々とと書き連ねましたが、今日は単純に近藤良平さんのワークに参加できたこと、そして皆で「てっぱんダンス」を踊れたこと(しかも近藤良平さんの指導付で!!)が何よりもの喜びでした。それも、主催者側としてです。また、にっぽんお好み焼き協会の佐竹会長にも来場いただき、たまたまですが私が理事をさせていただいている組織の2つがクロスしたことは、何よりもの喜びです。こんなに自分が愉しめたワークは、久しぶりかもしれません。ご来場いただいた皆様、お手伝いをいただいた皆様、岡部先生をはじめとしたMALLスタッフの皆様、ありがとうございました。

※8月11日追加:公開用リフレクションムービーができました!

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【2013/07/28 20:15】 | 経営学習研究所(MALL) | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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