就職協定は1928年の紳士協定まで遡れる
先日、1953年から始まる就職協定の変遷について整理しましたら、いやいや実は戦前から「紳士協定」というかたちで類似の動きがあったんです、とありがたいことに教えてくれる方がいましたので、今日はちょっとリライトします。最初の2行を加えただけですけど。

1928年 極度の就職難により、学生の就職活動が過熱、学問の環境が問題となり、大手企業と有名大学が紳士協定を結ぶ
1939年 「学校卒業者使用制限令」。軍需産業を中心に国が卒業学生を割り当てる。
1953年~1971年 文部省・大学・経済界の申し合わせ:10月中旬から選考開始
1972年~1981年 労働省が加わり「就職協定」:当初は7月選考開始だったが後に11月に変更
1982年~1996年 経済界と大学の「就職協定」:おおむね会社訪問開始を8月、内定は10月
1996年 協定破りが横行し協定を廃止
1997年 「倫理憲章」の開始:内定時期を10月に
2001年 「倫理憲章」:内定時期に加え、4年生の4月になる前の選考の自粛を明記
2011年 就職解禁を3年の12月、選考開始を4年の4月と明記。2013年卒から適用
2013年 首相が経済界に解禁時期を3年生の3月、選考を4年生の8月にするよう要請。2016年卒から適用。「採用選考に関する指針」経団連。呼びかけのみで賛同企業の署名などは求めない見込み。

就職協定のルーツは、1928年の紳士協定に遡れるということですが、実はこの時期からマニュアルどおりの受け答えをする学生に苦言を呈する人事担当者のコメントが残されているといいます。「就職戦術」なるハウ・トゥー本も出ていたとか。85年を経て、この国はいったいなんをしているんでしょうか、ちょっと笑える話です。

最初の紳士協定が、大手企業と有名大学の間で結ばれ、選考開始時期の取り決めなどがなされたというのは、とても象徴的です。そして、協定に参加していない企業は当然これを守らずに抜け駆けをしたそうです。昔も今も、協定は大手企業と有名大学の間の一部の一種の談合的なものの域を出ていないということですね。今はそれに大手週活サイトが加わったというところでしょうか。

協定を一概に悪くは思っていませんが、異能の人材を横ならびのスケジュールで採用しようとするのは、ちょっと虫が良すぎるかもしれません。どうしても、横並び好きの人が集まってくるのは無理もないことでしょう。井のベーティブではない採用手法でイノベーティブな人材を採ろうというのも、ちょっと無理な話です。「採用選考に関する指針」を守ろうとする企業の採用担当者はそこを嘆いてはいけません。

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