批判、人ごと、俺の時代 ~企業×大学パネルトーク事前企画④~
【企業×大学 パネルトーク&ダイアローグ】「これからの社会をつくる人材」を育成するために、いま何をすべきか 」事前企画の第3回です。何のことだかわからない方は、11月4日のブログを。

今日は、就職活動を語るときの2つの罠についてです。「ひとごと・批判の罠」と、「自分の頃はの罠」です。

どうも就職活動についての論議は、「ひとごと」になりやすい傾向があります。当日の議論がそうならないように、ちょっと整理してみます。

就職活動の長期化批判、就職活動の早期化批判、学生の大手志向批判、親の過剰な関与批判、企業の横並び思想批判、大学の授業内容批判、対大学のキャリア教育批判……とにかく「批判」ばかりが不思議なほど渦巻いているのがこの世界なのです。

自らは傷つかず汗もかかない立場から、批判を繰り広げているだけでは、何かを変えてやろうという「うねり」はどうしても生まれません。また、「時期論」だけで何かが解決すると勘違いしている傍観者すら多数います。

でも、すでに局所的な「うねり」はさまざまなところから出てきています。おそらく当日お会いできる皆様も多くはそんな方々ではないでしょうか。いずれにしても、「自分ごと」としてこの問題をとらえ、自分は自分のフィールドで何ができるのか、に思いをめぐらせることなくして、問題の解決はありえません。

そしてもう1つ、就職活動についての論議における致命的な問題点がありすま。それは誰もがどうしても自分たちの時代をベースに語ってしまう傾向が強くあることです。どんなに意識してもこれは容易に消すことはできません。

私は50歳になりましたが、私たちの頃と今の就職活動ではまったく様相は異なっています。今の40歳でも、今の30歳でもそうです。厳密にいえば、1年1年、その姿は変化しています。ですから、今の時代のリアルを理解せずに、自分たちの時代をベースにしてこの問題を語ることにはまったく意味がありません。しかし、企業人にはこれはなかなか大変なことです。どんなに意識しても、実体験したことがあるのは自分たちの時代だけなのですから。

民間企業から大学のキャリアセンターや大学教授に転身した方にもまったく同じ落とし穴があります。自分が民間企業で働いていた○○年前をついつい社会としてとらえてしまうわけです。こちらもどんなに意識しても、リアルな実体験はその時代しかしていないのです。企業も年々変化していますし、ここ数年の動きはさらに激しさを増しています。

今を完全に知ることは無理でも、自分の時代の記憶に固執しないこと、今を少しでも知ろうとする努力をすること、そして自分は分かっているとは思わないこと、はできます。これがこの罠から少しでも抜けられる唯一の方法でしょうか。

もう1度「ひとごと」論に戻ります。実は就職活動を社会人が語るときに忘れてはいけない現実があります。それは、すべての社会人は二度と新卒就職活動をすることはないという現実です。自分が今後の将来に絶対やらないことについて、本当に自分ごととして取り組むことができるのか、これは難しい問題です。

新卒採用活動というのは、とてもとっつきやすいテーマのように感じられますが、実はこのように極めて本質的には難しい要素をはらんでいるテーマなのです。

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