大学での学びと採用面接  ~S-HRM研究会から
昨日は文京学院大学にて、S-HRM研究会に参加してきました。

この会は、今は実践女子大学におられる谷内先生を中心にして続いている人事関係者の実践共同体であり、何と18年間も続いています。これは凄いです。谷内先生というキーになる方がいること(課題提供、場所提供、メンバーのゲートキーパー、様々な意味で谷内先生が真ん中におられます)、しっかりした幹事が存在していること、年に2回という適切な頻度を守り続けていること、必ず吞み会がついていること(?)などが長く続く理由なのかなと思うのですが、なぜこの会が続くのかは一度真面目に考えてみるべきかなと思います。

もともとは谷内先生が社会人向けにやっていた人的資源管理の講座の参加者が中心になって始めた会だと聞きますが、その後、谷内先生の過去の各職場先での仲間、谷内ゼミ卒業生、そして私のような何らかのきっかけで谷内先生とお知り合いにさせていただいた人、などなど多様なメンバーから構成されています。谷内ゼミの現役学生も多数参加します。昨日は参加するだけではなく、発表者もつとめていました。

昨日の内容はざっとこんな感じです。

第1報告:13:30~14:30 実践女子大学 谷内ゼミ3年生
 テーマ 「競争優位の源泉を生み出すプロフェッショナルの育成と活用-本格的なプロフェッショナル社会の到来を目指して-」

第2報告:14:50~15:50 谷内篤博先生
 テーマ 「企業内教育に求められる革新」 ~労務行政研究所での講演を題材に 

第3報告:16:10~17:30    
 ディスカッション「戦略ミドルに求められる役割とリーダーシップ」 
   ※谷内先生より30分程度の情報提供をして頂いた上でディスカッションを実施

懇親会:16:45~ 

この通り、内容はなかなか濃厚です。
一番最初の報告は谷内ゼミ3年生のゼミ研究発表でした。テーマは「競争優位の源泉を生み出すプロフェッショナルの育成と活用-本格的なプロフェッショナル社会の到来を目指して-」。実践女子大学は3年からゼミを始めるので、まだゼミ活動は9カ月目。それがまたどうして、なかなかのレベルです。そもそも大学3年生としては難易度の高いテーマです。夏休みに集中的に研究期間を置いたらしく、夏は週7がゼミでしたとケロッと語っていますが、時間をかけた重みと、それぞれがわからないなりに議論を重ねてきた厚み、そして谷内先生の愛ある指導の跡が感じられる、しっかりとした内容でした。さらに続きの研究が愉しみです。

大学3年生である彼女らはまさに就職活動生です。夜の懇親会では自然と就職活動の話になりました。

果たしてゼミの活動は採用面接官にどう評価されるのか、これが1つのテーマです。
体育会の活動や、アルバイトの活動に比べて、何をやって何を得たかを説明するのには少し骨が折れます。さらには「競争優位の源泉を生み出すプロフェッショナルの育成と活用-本格的なプロフェッショナル社会の到来を目指して-」というテーマを理解して、適切な掘下げ質問をしてくれる一次面接官がどの程度いるのかという心配もあります。2年前に就職活動をした先輩は、何でもいいから現物をとにかく持って行くのがいいとアドバイスをしていました。それなりの厚さの論文と、きちんと整理されたパワポという現物に、今日みたいな機会で社会人に向けて発表をして○○という会社のどういう立場の人からこんなコメントをいただいたなどと、相手のイメージがつくような工夫をするようにというアドバイスでした。これはなかなかその通りだと思います。

多くの採用面接の場で、大学での勉強についてはあまり話題にならないと指摘されています。必ずしもそうでもないと思うのですが、確かに「大学時代に力を入れたこと」という問に対して、アルバイト、サークル、体育会などの話題が中心になっている現実があります。まあ、何が題材になるしてにも、経験学習のサイクルをきちんとまわせているかどうかが大切なのだと思いますが、それにしても大学生に学業を聞かないというのは、確かにどうなのかという気はします。

これに対する動きとして、このブログでも何度も紹介したDSSのような動きもあります。大学時代の成績表を大学共通の基準にして企業に提供しようという意欲的な取り組みです。既に複数の超大手企業がこれを採り入れようとしています。ただ、これもおそらく企業には曲がって使用されてしまうように感じます。例えば、週に7日徹底的にゼミをやったので、他の授業はほとんど出られず、レポートだけで通るような簡単な授業を中心にとって、それもぎりぎりで単位をとりました、というのもありなんだと思います。学びにはいろいろな形があっていいのです。

私の勝手な解釈で間違っていたら申し訳ありませんが、谷内ゼミは必ずしも研究者を輩出しようというゼミではありません。大学のゼミでの学びを人生に、そして仕事に活かそうというゼミです。人材を育てようというゼミです。実はS-HRM研究会は、ゼミ生に社会人との接点を持たせる場であります。昨日も彼女らの発表のあとに私たち社会人から多数の質問がありました。遠慮のない質問をするのは、その場にいあわせた私たちの役割でもあります。谷内先生は質問には間髪いれずに答えるようにという指導を日頃からされているそうです。実はこれは大切なことです。彼女らは最後のディスカッションにも入り、社会人に交じって堂々と発言していました。

学ぶって素敵なことだと思いますし、学ぶって格好いいことだと思います。
是非、採用面接でも何をどう学んできたのかを質問しましょう。

H 7LJR 1153

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