若者問題、ミドル問題、高齢者問題、外国人問題、女性問題…カテゴライズへの違和感
先日、とある人材ビジネスの方がご来社され、フリーディスカッションをしておりました。私は、いろいろな分野の方と、人事業務に関するフリーディスカッションを意識的にしばしばします。これによって、自分の問題意識や考えがとても整理されるのです。こういった素敵なディスカッション・パートナーが社外にいることは幸せなことです。

今回のお話の中で、先方が1枚のシートを出されました。

若者問題、ミドル問題、高齢者問題、外国人問題、女性問題、といったような言葉が羅列されていたと思います。そして、御社で一番、今、課題となっているのは、どの問題でしょうか、と質問をされました。

確かにこれらはいずれも企業人事にとっては、話題にのぼっている問題です。でも、質問に応えようと考えながら、妙な違和感にとらわれました。社員のうちある年齢、もしくはある職位の層を「ミドル」と称してカテゴライズして、そこに生じる特徴的な問題を整理するのは、とても効率的なやり方です。それによってみえることはいろいろとあるでしょう。でも、それによって見えなくなることの方が多いんじゃないか、そんな思いにかられました。

私のいる会社は中途採用中心の会社です。中途採用中心の会社の良いところとして、それぞれの年齢や学歴、出身学校などは、互いにほとんど認知しません。こういった基礎情報がないと、変な意味での序列化が起こりません。そうなると、登用なども年齢・年次をまったく意識しません。ですから、ミドル問題といわれても、誰のどんな問題なのか、よくわかりません。確かに世の中においてミドルと呼ばれる年齢層に該当する社員が誰なのかは調べればわかります。でも、その中には一担当者から取締役までいますし、10年選手もいれば、先月入社した人もいます。これらをカテゴライズして何かを考えることに、さほど大きい意味を感じませんし、何よりも1人ひとり違うのです。

高齢者については、確かに加齢による心身の脆弱化の問題は共通に起こるのでしょうが、ある種の若者以上に若い気持ちで仕事をしている人もいるはずです。

いずれにしても、カテゴライズして何かを当てはめるというやり方は、思考を効率化させるのだとは思いますが、大切なものを見落とすリスクがあります。

私はそもそもラベル貼りが嫌いです。「今の若者はゆとり世代」的な十把一絡げ的ないい加減な捉え方が嫌いです。いろいろな若者がいるわけです。また、ラベルを貼られることによって、逆にそうなってしまうというようなネガティブな効果もあるんじゃないかと思います。

多くの企業はダイバーシティが必要だといっています。でも、ある年齢層の人を1つのグループに括って人事施策を考えるという習慣から企業は抜け出ていないのかもしれません。カテゴライズしたり、序列化したりすると、人事管理は楽だからです。でも、何かそうじゃないんじゃないかな、そんなことをディスカッションの中で感じました。個をみるというのは人事管理の基本ですが、なかなか本気でそうしようというスタンスが、実は私たちの中ででききれていないのかもしれません。特に新卒採用中心の企業では、なかなか難しい問題なんじゃないかと感じます。

こんなことを思いながら、今、真剣に考えている来期からの人事施策に思いはつながっていきます。小さな話ではありますが、普段、頻繁に会ってはいない方とディスカションを真面目にやるのは、とても刺激的です。

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