ティーチングからラーニングへ ~一橋大学エイプラックの取り組み
一橋大学は2012年10月にAPLAC(アカデミック・プランニング・センター、略称エイプラック)を設立したそうです。エイプラックでは、自由に学修できるスペースを設け、イベントなどを随時開催し、専門の学修カウンセラーや院生チューターをおき、学修上の相談に応じ、必要な部署と連携して学修を支援する体制を整えているといいます。エイプラックは、とあるスペースの名称ではなく、学生の自律的な学修を促進・支援するための機能の総称です。
ただ、学修スペース1つとっても、これはいわゆるラーニング・コモンズ的なものかと思いますが、愛称があるわけでもなく、18時にはクローズするなど、いけていないところ満載ですし、やっていることの1つ1つにセンセーショナルな新味はありません。1年間で1000名の利用者があったというのも、多いのか少ないのか判断に迷います。でも、こうした取り組みが着実にこの日本に拡がりつつあることが大切です。こうした場に育まれた若手がどんどん社会に出てくることが大切です。

エイプラックに対する落合副学長のコメントです。

『教員(ティーチャー)主体の教授(ティーチング)から、学生(ラーナー)主体の学び(ラーニング)へ。これは、学生には自分の将来を自ら切り拓いていく力を受け身ではなく能動的に獲得してもらおう、という変化です。そして大学には、ラーナーが学びの主体になるのに必要な情報や環境をできるだけ提供していくことが求められるようになったのです』

『学生たちは多様で、「学生」という言葉で一括りにはできません。その1人ひとりに「一橋大学で勉強する力がついた、社会に出ても勉強し続けよう」という自信と意欲を持って卒業してもらうためには、より総合的な学修支援体制を整える必要があると感じたのです』

大学も変わろうとしています。大学生も年々変わってきています。まず、私たちに必要なのは、私たちの錆ついた価値観に彼ら彼女らを閉じ込めないことです。「私たちの頃」を前提に語らないことです。数年前の知識を前提に語らないことです。学ぶことが必要なのは、私たちも同じですし、私たちの方がより求められる立場だともいえます。

ティーチングからラーニングへ。つきなみではありますが、大切なうねりです。企業内人材育成もますます変わっていきます。ラーニングのペースにあるのは、自律性、能動性でしょう。押し付けられたラーニングというものは、矛盾した存在です。もちろん最初はそういったきっかけから入ることが必要なケースもあるでしょう。でも、ラーニングが自分にとって意味があり、自分にとって愉しみであることが実感できることにより、ラーニングの拡大再生産は起こってきます。学びの拡大再生産を生むような投げかけを少しでもできればいいなぁと思っています。

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※帰り道の元旦は雲がかかっていたので、年末に静岡に行く途中の冨士です。お決まりの富士川サービスエリアからのショット。
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