「7つの習慣」 ~当たり前を理解して習慣化する
食わず嫌いというまでではないのですが、何となく今さらなぁということで疎遠にしてしまっているスタンダードって、意外とありますよね。読み遅れたベストセラーを読むのがはばかられるような感じの話です。「7つの習慣」は私にとってまさにそんな存在でした。

たまたま機会があり、これに触れることができました。すでに何回かそこから学んだことをこのブログにも書きましたが、今日は「7つの習慣」そのものについて少し整理をしておきたいと思います。忘れちゃいますので。

「7つの習慣」は1966年に発行され、国内で180万部が販売されている書籍です。2013年には完訳版が新たに出ています。世界累計では2000万部を超える出版数を誇るそうです。ただ、著者であるコービー博士自身は2012年に79歳で逝去されておられます。

「7つの習慣」というのは、コービー博士が考案した新たな理論ということではなく、当たり前の集大成です。つまり、すでに世の中でいわれていることの集大成なのです。しかし、当たり前を知っていることとできることはまったく違います。「7つの習慣」の原著のタイトルは「Seven Habit of Highly Effective People」、つまり「長期的継続的に最も結果の出せた人の7つの習慣」とでもなるでしょうか。昔から大事とされていたものを整理して並べ直したものであり、オリジナルなものではけしてありません。また、Peopleを形容する言葉が、Success ではなく、Effective なのも興味深いところがあります。「7つの習慣」は書籍にとどまらず、研修というかたちで日本国内でもいくつかのベンダーが提供をしています。それらもまったく新しい理論の紹介ではなく、当たり前の集大成を学ぶ場なのです。

「7つの習慣」が目指すものは、「自分の人生を長期的継続的に好ましい状態へと導くこと」です。短期的瞬間的に望む結果が得られたとしても、良い人生とは思えないという考え方が根底にあります。「7つの習慣」を企業内マネジメントにおいて活用する場合は、「自分自身のあり方や、リーダーシップの発揮の仕方を見つめ直し、長期的・継続的に望む結果を出す、組織作りの原則を考え、行動し、習慣化する」ことが研修目的となるのでしょう。

その中には「原則」とでもいうものがあります。つまり、決まっているもの、変えられないもの、です。
○場所・時代・文化が変わっても変わらない
○私たちは直接影響を及ぼすことができない
○私たちが理解しなくても、受け入れなくても、必ず作用する
○理解すれば私たちに大きな力を与えてくれる

何かに取り組むときに、ただ我武者羅に努力するよりも、法則・仕組みを知った上で努力するのとでは、成果や効率は大きく異なってきます。でも、どうも一般社会では法則・仕組みというものを過小評価しているきらいがあります。「7つの習慣」がとりあげるのは、大切な「原則」ばかりです。

でも、いくら「原則」を理解しても、それだけではいけません。知っていることと、できていることはまったく違うのです。できるためには、習慣化できているか、そしてその習慣は常にレベルアップしているかが、また大切です。

「7つの習慣」では「人格」と「個性」という言葉を使います。樹木にこれを例えると以下のようになります。

樹木における人に見える部分=個性  ~イメージ・テクニック・スキル
樹木における人に見えない部分=人格

そして「真の成功」とは信頼される「人格」を育成することを土台として、長期的継続的に望む結果を手に入れることに他ならないと定義します。

「人格」も「個性」もどちらか一方がより大事だということではなく、両者をバランスよく育てることが大切になります。アメリカの過去200年の歴史を調べると、最初の150年間は「人格」を重視していたのですが、最近の50年間は「個性」を重視している傾向があるそうです。逆にいえば「人格」がおろそかにされかねない時代に私たちは生きていることになります。

「良い習慣」とは、自分で意識する、意志がある、自分の意志で始まらない限り始まらない、自分の労力と時間を自分の意志で投資しなければ始まらない、そんな性質があります。
これに対して「悪い習慣」とは、流される、欲望に負ける、楽をしたい、意志が弱くなったときに誘われる、といった特徴があります。きちんと意識をしていなければ、「悪い習慣」の方があきらかに発現しやすいものなのです。

「7つの習慣」とは、原理原則をきちんと習慣にする、とても当たり前の話なのです。そして、私たちはなかなかそれができないので、「7つの習慣」を人は学ぼうとするのでしょう。

H 7LJR 664
※「悪い習慣」とは、流される、欲望に負ける、楽をしたい、意志が弱くなったときに誘われる、といった特徴があります。でも、美味しいんです。
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【2014/02/17 23:54】 | HRM全般 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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