「人材教育」3月号 ~組織を変えるゼロからわかる研修内製化
人事関連の専門誌は多々出ていますが、私が好きなのの1つに「人材教育」誌があります。毎号、なかなか意欲的な内容なのですが、人材教育というもの自体が企業内で拡散しつつあるので、この専門誌自体の軸足の置きどころには少し悩ましいところがあるんだろうと理解できます。そんな中にあって、ものすごいパッションをお持ちで、キャラクターが異なる2人の編集者が本当に毎月頑張られています。

今月号はまた特に素敵な企画でした。今回の特集は「組織を変えるゼロからわかる研修内製化」です。このタイトルのうち「組織を変える」というのは、場合によると気づかないような小さめの文字で書かれています。ぱっと目につくのは白文字で抜かれた「ゼロからわかる研修内製化」だけです。研修内製化はさまざまな理由で多くの企業が取り組んでいます。しかし、その発端は哀しいかなコスト削減圧力だったなんて企業も少なくはないでしょう。もちろん、この特集はそれをよしとはしていません。でも表紙では「ゼロからわかる研修内製化」といったトーンで、ノウハウ提供を前面に出して読者を引っ張ります。でも特集の本当の心は「組織を変える」の方にあるのです。冒頭に中原先生をもってきて金井先生で〆るという贅沢な配置もそれを支えます。

でも、「人材教育」誌に対して、多くの人材育成担当者は「自らの困っている」に直接的に対応してくれることを求めるのでしょうから、どうやればいいんだという言及や、豊富な他社事例も必要になります。これらが本号では絶妙なバランスで配置されているなぁと勝手に感じるのは、たぶん私が今、自社の内製化をあれこれ考えている、まさにそんなところで出会った特集だったというだけのことかもしれませんが。

この中で特に素敵だった企画は、安斎さんと舘野さんの対談です。タイトルは「ワークショップにまつわる深ーい誤解」。これほんとに自分も含めてそうなんです。どうも最近の傾向として、いろいろなところに出かけると、ワークショップ的進行を意図した企画疲れのような感じに陥ることもあるくらい、この手のものが拡がっています。これはもちろんいいことなのですが、ただし表面的なことだけをパクるのではなく、意味と理由を理解することは大切です。何もより何を目指したいかをきちんと整理した上で手法を考えなければなりません。この企画、意外と読めそうで読めなかった企画です。お2人の紹介が「若きワークショッパー」としているのもニヤリとさせられます。

いずれにしても、内製化もワークショップも、何となく「らしく」やっているだけでは、本当の効果は出ませんよね。本特集を読んでそれを理解して、腹を括って取り組む人が増えれば、それは素晴らしいことです。

「人材教育」誌、年間購読料は驚くほどの高価です。ですから、1号1号を社内の皆できちんと読まなければ元をとれません。購読されていない会社の方からみれば、なかなか上司に買ってくれとはいいにくいレベルの価格です。でも、何でもそうですが使い倒せばもとは取れるものです。興味があるのでみてみたいということであれば、編集部に頼めば1冊くらいは検討用のサンプルをいただけるかもしれません(勝手なことを書くと怒られそうですが…)。

今号は昨日の昼酒・昼寝後にだーっと読み進めました。で、勝手応援団的なブログを書いてみました。特集の意図なども勝手な深読みだとは思いますが、雑誌は編集者の手元を離れた瞬間から読者のものになるのですから、それはそれで問題ないと、これも勝手に思っています。

無題20140223

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