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介在価値の発揮 ~AGENT FESTIVALでの審査員経験から
火曜日の話を今更書きますが、転職コンサルタント、ヘッドハンターの方々のアワードがあり、こともあろうかその審査員をつとめさせていただく機会がありました。これが実にエキサイティングな経験でした。

エントリーされた100人以上の中から書類選考で残った5名が、自らの自信をもった紹介案件を1つ、壇上でプレゼンをします。これを私たち審査員は、①求人企業への採用プロセス、②休職者への転職支援プロセス、③入社後の活躍、④コンサルタントのスタンス、⑤プレゼン力、の5項目に渡って5段階評価をします。最終的にはその分析評価の結果も踏まえて、自分の持ち点である100点を5名の候補者に配分します。私たち審査員以外に会場に詰めかけた400名(!)の同業者の投票点とあわせて、最優秀賞が決まる仕組みです。

5名の候補者が順番にプレゼンをされるのですが、あっという間の時間というか、とにかくそのお話に引き込まれます。いずれ劣らぬ難案件に対峙して、候補者と寄り添い、企業と対話・すり合わせを重ねて、最終的なマッチングに至っていくストーリーです。やはりストーリーの力は絶大です。

何よりも印象に残ったことは、優秀な転職コンサルタントは自分自身の「介在価値」の提供にとにかくこだわっているということです。ある方は「言語化されておらず、目に見えないマッチングをかなえること」と表現されていましたし、別の方はずばり「代替の効かない介在価値を提供する、そのために第三者が入ること、人間が間に入ることが大切なはずだ」と語られていました。これが担保できるのであれば、インターネットがいかに進化しても、転職コンサルタントという仕事は残るだろう、逆にいうと人間がやるべき仕事はこういう仕事だと改めて強く感じました。

日常の転職支援会社のコンサルタントとのやりとりを振り返ると正直不満ばかりでした。データベースでおざなりの検索をして、当るか当らないかわからないがとりあえず書類を大量に企業に送りつける、面接に臨んでみると候補者には募集の背景などはしっかりと伝わっておらず、双方が残念な思いをして面接が終わる、なんてことがあったりするわけです。これでは、ネットでのマッチングにいずれ淘汰されるな、と正直感じていました。

しかし、これはこちら側にも大きな罪があったのです。介在価値の発揮に必死になっている転職クライアントが世の中にかくも大勢いるわけです。企業側がそのようなことを明確に要求していない、今の状況にならされてしまってあきらめ感を得ている、もう少しはっきりというと要求水準を上げていないことが、実は問題なのです。企業側が要求水準を上げて行くことにより、真剣な議論と切磋琢磨が生まれます。でも、これは企業側にとってももの凄く大変でエネルギーのいることです。

実は忘れてはいけないのは、私たち人事部というのも「介在価値」の発揮を強く求められている存在なのです。現場から採用オーダーを受けた後工程を私たちが担っているわけですから、私たちが機能しなければ当然、現場は直接オーダーを出したがります。私でしたら絶対にそうします。ここで厳しい現場と優しい現場があります。ついつい優しい現場に甘えてしまいがちですが、そうすると案件を「流す」とでもいっただけの採用活動に陥ります。実はこれはもっとも効率の悪いやり方です。要求水準を高く主張していただける厳しい現場をどれだけ持てるかが、採用担当者の成長につながるのかなと感じました。

もう1つこの会で感じたことは、同業者の連帯です。転職コンサルタントといのうは、1人で活動している方や、数名のファームがたくさんあります。もちろん大手もあります。プレゼンをされた5名は、同業者400名の前で惜しみなく自分のノウハウを提供したわけです。もちろんこれは簡単にパクれるものではありません。ビジネスとは不思議なもので、同業者は敵でありながら、一種の強い連帯感で結ばれるものです。そんな素敵な雰囲気が出ている会場でした。

何となく同業者の連帯というのは、今の時代の社会的なニーズのようにも感じられます。また、今回は審査員以外は呼ばれていませんでしたが、クライアントである企業側も一同に会してもよいように感じられました。コンピューターに代替されない価値を提供するためには、人と人とのリアルなつながりが価値を生む時代です。

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※3月になりました、もうすぐひな祭り。当日の会場写真を撮影しなかったので、カラーハンティング展からです。
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【2014/03/01 10:53】 | キャリア~学生・就職・採用 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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