リクナビ批判に感じる緩やかな潮流の変化
今年もたくさんの新卒採用面接をしていますが、結構、手ごたえ的には良い感じを得ています。

良いなぁと感じる点が2つあるのですが、1つ目はやみくもに企業エントリー数を数えることなく、ある軸をもって就職活動をしているなぁという学生が増えたような気がする点、これは単に狭くやっているということではなく、いろいろ考えた上で自分なりの軸ができているという感じの人達です。やや売り手市場に移行してきているからこそできているのかもしれせんが。

あともう1つは、面接で円滑なコミュニケーションができる人が増えた点です。良い面接はリビングルームでの雑談のような雰囲気になります。最悪の面接は学生のプレゼン大会になるパターンです。どちらがその学生の素をみることができるかといえば、いうまでもなく前者です。

こちら側の面接のやり方が功を奏しているのもあるかもしれませんし、比較的良い(?)学生を確保できているということもあるのかもしれません。でも、緩やかに潮流が動いているような感じがします。このあたりは、いろいろな会社の皆さんとも会話をしつつ、もう少しじっくりと考えたいと思います。

そんな中で、webの世界では、リクナビの露骨なエントリー数増加促進施策に批判がかなり集まっていますね。

例えば、リクナビ批判と検索すると、下記のような記事が出てきます。

http://www.j-cast.com/2014/03/29200563.html
http://blog.livedoor.jp/itsoku/archives/37907118.html
https://twitter.com/s_suneco/status/448665586222899201/photo/1

エントリー数促進施策の背景には2面性があります。あまり早期からイメージだけで応募先を決めずに、早めからら広く見て行くことは大変に大切なことです。また、就職活動の中で学生が磨かれるということは間違いなくありますから、早くから多くの企業にふれることはプラスです。そんな親心で、エントリーを増やさせてあげようとしているという善人説がまずあります。

サイト運用元企業のビジネス的側面からみれば、顧客企業へのエントリー数はサイトの「成果」そのものになります。「あんなにお金をかけたのにエントリーが500名のしかないじゃないか」的なクレームがあったりもするでしょう。サイト運用元企業にとっては、顧客企業へのエントリー数をどう増やしていくかが、ビジネスの生命線であり、サイト型就職活動モデルのビジネスの根源でもあるわけです。

前者が前面に出てやっているうちは、批判は大きくならないのでしょうが、あまりに前者を逸脱して「あおり」に近い状況になると、今回のような批判がやはりででくるわけです。

でも、そんな中でも就職活動に軸を感じさせる学生は、けして最初からイメージだけで閉じた就職活動をしているのではなく、それぞれのプロセスを経て軸を創ってきています。就職活動初期からの軸の変遷を聞くと様々なストーリーがあります。一本道でくる人も中にはいますが、かなり少数派です。もちろんそのプロセスには稚拙なものも少なくないのですが、少なくとも稚拙であっても「考える」ということを一生懸命にやっています。「まとめてエントリー」は考えることを奪うシステムです。

面接の中でエントリー数を聞くと、少なめの学生は、何となく気まずそうに数を話すというケースが結構あります。まわりに比べて頑張っていないと無意識に感じてしまうのかもしれません。確かに数は明確な比較要素です。

先に述べた「緩やかな潮流」と考えあわせると、今回のリクナビ批判を招くリクナビのサイトづくりは、まさにリクナビ的な採用が終りに近づいてきているということを語っているようにも感じます。断末魔の叫びとまではいいませんが……。もちろん、そんなことを超越した尖がった話もそこかしこで出てくるようになってきています。

2016年度の採用活動は時期の問題ばかりが脚光を浴びていますが、実はポスト・ナビ採用というもっと強烈なものと向き合うかどうかという大命題を抱える年になるのかもしれませんね。

H 7LJR 672
※会議室でドミノ倒し。

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