「明日を変える働き方」金井壽宏著 ~書籍紹介2014-03~
今年は読んだ本をブログできちんと紹介していこうと思って正月早々に1冊目を書いたのですが、これがなかなか進みません。で、連休も終りなので1冊くらいはと思い、こちらの本を取り上げました。

ちょうど新入社員研修が終わりました。
彼ら彼女らが、少し仕事に悩んだときに、何か1冊の本を紹介してくださいといってきたら、この本がいいかもしれません。金井先生は「働くみんなのモチベーション」「社長と教授のやる気!特別講座」と書いてきたモチベーションテーマの本の流れでの書籍だと書かれていますが、これまでの金井先生の各書籍で語られてきたことを若手ビジネスパーソン向けに集大成させたような本です。

働き方について語ることが、モチベーションの自己調整について語ることにつながります。私のいる会社の新入社員研修でも、モチベーションの自己調整なるテーマをエニアグラムをからめて半日程度取り扱っていますが、長い長いビジネスパーソン設活を送るためには、実に大切な要素ですし、早いうちにこの考え方、感じ方を習得して欲しいと願っています。

  悪いガマンはするな。でも自分にとって良いガマンはしよう。
  面白さがわかるまでは、必ず時間と努力が必要だ。

  ストレスをストレスと感じずスパイスと感じないさい。

本書でもこんなフレーズがありますが、悪いガマンと良いガマンの違い、ストレスとスパイスの違い、何となく言い含められたような気がしても、実の当人となるとどうしていいのかわからないものです。でも、ここに自分なりの解を出していくことが仕事を続けるということでもあるのでしょう。そして、自分なりに解を出すために、多くのメンター的な人とふれあい、読書を続け、逃げずに日々の仕事に取り組むわけです。

面白いもので、モチベーションについての語りは、キャリアについての語りに今度はつながります。モチベーションとは今を頑張る瞬発力のようなものですが、キャリアとは瞬間瞬間の連続による中長期的な概念です。この2つの視点がないとおそらく疲れてしまうでしょう。

本書の中で、アルバート・O・ハーシュマンの「個人と組織のかかわり合いについての3つの選択肢」という考え方が紹介されています。3つの選択とは、すなわち次の3つです。

①.退出(Exit)…組織を離脱すること
②.発言(Voice)…組織に「それは間違っている、変えた方がいい」と勇気をもって発現すること
③.忠誠心(Loyality)…無理やり自分の価値観と折り合いをつけて、そんな組織でも忠誠心を持って居続けること

これはじっくりと考えると深いです。①を考える前に②にチャレンジしろというのは正論でしょう。③なんか悪いガマンだというのも正論でしょう。でも、正論ばかりが通用しないのもまた世の中です。

本書はとても平易な本ですが、モチベーションとキャリアに関する金井節の集大成のようなものでもあります。多くの若手対象のインタビューを絡めながら、若手向けに書かれてはいますが、金井節と縁遠かった人の入り口としても素敵な本ではないかと感じます。

「このままでいいのか」と迷う君の 明日を変える働き方「このままでいいのか」と迷う君の 明日を変える働き方
(2014/03/13)
金井 壽宏

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