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企画の「熟成期間」を経て、火曜日の新卒採用イベントに
来週の火曜日に日本の人事部主催の「HRカンファレンス」で新卒採用関連のセッションの担当をさせていただきます。ちょうど、2015年度採用の締めくくり、2016年度採用の仕込みの時期でもあり、ここ数週間、いろいろな方のお話を聞きました。だいぶ認識が変わったこともありますし、真剣に未来を考えている素敵な人が多いことを再認識したりもしました。

今回の企画のタイトルは、「企業と大学で新卒採用を考えるダイアローグセッション 2016年新卒採用、大学と企業はどう動くか?」というたいそうなものです。

昔から比較的そうなのですが、直前にならないと本気で準備をしない方で、今日の夕食後に進行をようやく真面目に考え始めました。とはいっても、それまでまったく考えていないわけではありません。社内の仕事でも、社外の企画でもそうなのですが、仕事に着手するのはとても早い方です。一通り考えてみて、だいたいのイメージが自分の中で作れれば、あとはしばらくほっておきます。不安や不足点があれば、詳しい人に聞いたり、調べ物をしたりします。これは結構、徹底的にやります。

私は何かを考える際に、これは多分邪道なのでしょうが、いきなりパワポを創り始めます。キーになるシートと、目次というかお品書き的なページをまずラフに作成し、それに少しずつ肉付けしていきます。これをざくっとやって、こいつはかたちになりそうだと思ったら、しばらく放置するわけです。

この放置期間を個人的には「熟成期間」と呼んでいます。この「熟成期間」は非常に大事です。この熟成期間中は、何をやっていても頭の片隅に、この件があります。担当する研修、行事での挨拶、ちょっとした講話、外部での講演、ワークショップ等の企画、なんでもそうです。常に平行していろいろなことが頭にあり、何かのついでにそれを思い出したり、考えたりします。そんな熟成期間に様々なアイデアがわき、企画に肉付けがされることになります。不思議なことにその企画に意見をいってくださる人や、情報を提供してくださる人にも出会えます。ですから、何かをやらなきゃいけないことが決まったら、まずは数枚のパワポをなるべく早く作成することにしています。そして、できるだけ長く熟成期間を持つ……。そうやっておけば、最後の最後になってあわてて準備をしても、だいたい自分なりにそこそこは納得のできるレベルのものができます。もちろん慣れないネタの場合は、熟成期間中にかなりオタオタしたりすることもあるのですが。

火曜日はちょっと変わった構成の企画になっています。ファシリテーターが2名います。講演者が5名います。参加者は42名おり、会の中心は座学的なインプットではなく、参加者同士のダイアローグを中心とした中で何かを生むことです。これで時間は、2時間半です。で、いうまでもなく、時間が厳しく不足します。コンテンツがリッチ過ぎるのです。改めて3日前である今日になってこれに気付いて少しやばいなと思ったのですが、何となく冒頭部分のパワポを仕上げながら、何とかできそうな気がしてきました。

新卒採用は2016年から大きくスケジュールが変わる見込みです。といってもこれは、政府・経済界・採用ベンダーが勝手にいっているだけの話です。スケジュール的には後ろ倒しになるのですが、早くも採用ベンダーは採用担当者を煽りにあおっています。まったくもって、ひどいもんです。企業側ばかりが意味もなくあせって、大学生がついてこれない、なんて事態に陥りそうです。こんなことをやっていれば、明らかに就職活動は長期化します。企業には、人が取れないのではないかという焦燥感と、2016年度採用に限って言えば、十分な時間と予算があります。だから、煽られるとついつい何かやろうかなと思ってしまいがちです。去年と違うことをやらないといけないので不安なのです。ただ、不安は真剣に考えることによって軽減させられます。

火曜日の企画は3部構成です。
第1部は、「2つの想いのオープニング」。2人のファシリテーターがちょっとスタンスを語ります。横浜国立大学の服部先生に登壇いただけるので、服部先生からは採用学に対する取り組みと想いをベースに、採用を科学的にとらえようという取り組みを、そして私はあえて採用を情緒的にとらえることについて少し語ろうかと思います。有効な採用活動計画には、この2つの視点が必要です。

第2部は、「5つの想いのショートプレゼン」。お1人1時間ずつは語っていただけるような方を贅沢に5人お招きしています。企業から2名、大学から3名です。大学と企業が一緒になって考えることが、このテーマには何よりも必要です。ここで、それぞれの立場から想いを語っていただきます。

第3部は、「42の想いのダイアローグ」。全員でこのテーマを語り、考えます。もちろん、有効に情報収集にも活用していただいていいと思います。時間的に間違いなく不完全燃焼を終わることになると思いますが、それがまたいいのです。火種をくすぶらせて会社や大学に戻っていただき、何をするかを考えていただければ、それが一番です。ここがスタートの場なのです。そして、こういった会としては異色ですが、あらかじめ懇親会も設定しています。ここから何かが始まれば、それが何よりです。

この企画に携わるおかげて、私個人は極めて効率的・効率的に今の採用活動、大学の状況についての情報収集をすることができています。とても、ありがたいことです。これは1つの仕事術だと思っています。

さて、最後に新たな企画のリリースです。

火曜日の企画の続編とでもいっていい企画を経営学習研究所(MALL)のラボでやることにしているのですが、日程が決まりました。7月6日(日)です。週末の設定ですが、興味と想いのある方は是非ご参加ください。しばらくしましたら、正式告知をさせていただきます。ちなみに現段階でのタイトル(仮称)は、「内定時期というトランジションを考える」です。おそらく内定時期をフックにして、大学生活の過ごし方全体を考える場に、企業の採用活動と新人教育を考える場になるのではないかと思っています。企画の概要を明日には練って、さっそく熟成期間に入りたいと思っています。

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※ナポリピッツァも発酵食品であり、生地をしっかりと長時間発酵・熟成させます。熟成させることによって、旨みが出ます。企画やアイデアも仕組みはこれと同じですね。



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